1番 語い問題 30問 30点  
TOEICのパートXと似たような4択穴埋め問題が30問続く。
時間があれば見直しできるかもしれないので、やや不安なものには問題番号に△、あまり自信のないものには×等の印をつけておくとよい。
英検1級受験者であるならば、TOEIC同様、基本的に1問15−20秒で解くようにしたい。

途中でひっかかる問題があることを考慮して、全体で12分30秒、目標正解数24問。

2番 穴埋め問題 10問 20点  
長文穴埋め問題が続く。
ここでは、選択肢に登場する語い自体はそんなに高いレベルのものではない。むしろ、

話の流れを掴み、適切な接続詞を入れる
例;14年度第3回36番 1. Instead, 2. As a result, 3. In other words, 4. Nevertheless
物事の程度を表す語句から文脈に自然に合うものを選ぶ
例;15年度第1回40番 1. outmatch, 2. will someday reach, 3. cannot meet 4. no longer meet

といった、穴があいていても読みきれる力が必要になる。
これも、見直しに備えてやや不安なものには問題番号に△、あとで納得いくまで考えたいものには×等の印をつけておくとよい。

10問全体で、20分弱。いちおう全問正解するつもりで解こう。18点取れればOK。

3番 内容理解 10問 20点  
語いレベルも高く、内容も高度な英文とまわりくどい聞き方の設問が延々と続く、中盤最大の山場。リーディング問題の中でも、一番時間を取られるところだ。
要領よく解けるかどうかで、時間配分、正解率に大きく差がつくところでもある。

各問とも、本文のタイトルを読んだら、まず設問を読んでしまうこと。
(ただし、気分的に余裕がなかったら、選択肢まで読む必要はない)
設問中のキーワードになると思われる部分には、目立つようにマークをしておくこと。
特に、助動詞が入っていたり、否定語が挿入されて部分否定になっているようなややこしい問題文、選択肢には要注意。

そうしておいて、本文を読みながら、ひと息つくごとに設問のほうにもう一度目をやる。
解けそうな問題があれば、その場で解きながら読み進める。もうすぐ設問の部分に話題が進みそうだと感じたら、特に設問にでてくるキーワードを意識しながら読む。

選択肢はどれも長いので、何度も読み返す必要の無いよう、絶対に違うと確信できたものには、どんどん番号のところに×印等をつけていくとよい。はっきりおかしいと感じたところを横1本線で消すなどしておくと見直しが早くなる。
当たり前のことだが、4つの選択肢のうち正解以外はどこかおかしい。迷った選択肢には△でもつけておこう。これも、あとで見直すときに重要なヒントになる。

目標時間35分、18点取れればすばらしい。
実際には、2、3番あわせて34点取れれば上出来でしょう。

4番 大意要約 1問 10点  
目標時間15分。
やってみると分かるが、15分という時間は、案外短い。

1次対策として特別どこかの学校に通ったり通信添削を受けたりしているのでない限り(だったとしてもたいしてアテにならないだろうが)、要約の「練習」はできても、自分以外にその要約の「評価」をできる人間はいない。
よほどヒドい内容でなければ4点はつくだろうし、よほどよいデキでないと8点はつかない。
「デキたはずなのに、結果が返ってくるとそうでもなかった」「どうしてアレでこんな点数をもらえたのか分からない」等のコメントもよく聞く。
最初から、優秀答案を作るつもりでは臨まないほうがよいと思う。

要約の際に逃せないのは、
・冒頭か冒頭のフリで何か話題を切り出した直後にでてくる、その文章のテーマ。
・いちばん最後か最後の手前に出てくる、主題に対する作者の結論。
この2つの間をつなぐ論理の流れどうなっているのかを意識しつつ、各パラグラフから話の本筋に直接関係するエッセンスだけを抽出していけば、自然に文字数は埋まり、解答は作れる。
下書きをしている時間はほとんどないので、解答用紙にいきなりどんどん書き込んで行こう。

大幅な書き直しをしている余裕はないので(そんな時間があるのならば、2,3番をよく見直すことに充てたい)、先の先に書くつもりの文章を意識しつつ、それに向かって書いていく習慣をつけること。
普段過去問等をやるときも、原稿用紙を用意し、そこにいきなり書いていくようにするとよい。

5番 英作文 1問 10点  
目標時間10分。
これも、ゆっくり下書きしているような時間はない。いきなりどんどん答案用紙に書いていく。
英検1級の英作文は、2次でかなりハードにアクティブなスキルを試してくるためか、ウェイトも少ないし、内容も容易である。
ここでは、点を稼ぐというより、失点しない内容のものを作るように心がけよう。
巷の「模範解答」のように2つ以上の要素をひとつのセンテンスに盛り込んだりする必要はない。綴りが不安ならば、無理に気の利いた表現を使う必要もない。構文が単純でも一向に構わない。

2002年第3回まではあまり手短に書いていると要求されている単語数(80-100語)に届かないことがあったが、2003年第1回の出題は、逆に、かなりコンパクトに書かないと100語を越えてしまうような内容だった。
実際、英語学校がインターネットに出していた模範解答例の中には、130語を越えるものもあった(←どこが模範やねん (^^; )

ただし、「採点者が字数をいちいち数えている余裕があるわけ無いから、気にしないでよい」という意見をある情報通の方からいただいた。
僕自身、試験中に単語数を数えようとは一度もせず、あるいは100語を超えていたのではないかと試験後にかなり気になったが、結果が返ってきたら、普通の点数だった。

あくまで僕の参考意見だが、普通に書けており、特別内容に過不足が無いならば、字数制限内に収めるために試験中に神経質に悩む必要もないかと思う。
過去問で練習しているときに、80−100語がだいたいどのぐらいの量なのか、感覚でつかんでおこう。
本番で字数を数えている時間はない。そんなことより、2,3番の見直しをするほうが重要である。

4,5番で合計12点ぐらいを目安にしよう。

見直し とは言っても、ここまでの5題を全部目標時間内に終えてくるのはまず難しい。
ここまでに示した目標時間を全部合計すると90分だが、だいたい、途中で何かあって、ここまで来た段階では残り5分あるかどうかというところだろう。

すべての問題について納得いくまで見直しているような時間は絶対にない。優先して見直ししていくのは、2番、3番である。
2,3番は配点が各2点なので、同じ直すにしても、1番とは効果が倍違う。
それに、「まだ先にやるべき問題がたくさんある」というプレッシャーを感じつつ読んでいるときより、いったん全部解答が終わってから読み直したときのほうが、得てして正確な読解ができる。見直しの効果がいちばん大きいのは長文問題である。

2,3番の気になる問題をチェックしたら、それからやれる範囲で1番の気になるものをチェック、2,3番の自信のあるものをいちおう確認し、1番の残りか5番のチェックに行く、という順番がよいと思う。

リスニング前 いつまでも気になってしょうがない問題もあるかもしれないが、見直しは、最低でもリーディング試験終了3分前までには済ませておくこと。
リスニング開始より先に、リスニング問題1,2番の選択肢を読んでおかなくてはならない。

解答上の指示のアナウンスが流れている間も読みつづけ、最低2回は読んでおくこと。リスニング問題の選択肢は、ポイントだけ押さえておけば、熟読する必要はない。
具体的にどういうところがポイントになるのかということについては、下の1番についての項目を参照。

1番 会話リスニング 10問 10点  
会話リスニングの選択肢はあとの問題になるほどややこしいものになっていく。
事前に選択肢を読んでいるとき、選択肢の主役になる語い、せいぜい2つまでに印をつけていくようにしよう。
具体的には;

例;15年度第1回NO.2
1. The cost of trip.
2. The price of a used car.
3. The duration of a contract.
4. The distance to their destination.
というような選択肢だったら、 鍵になるものはそれぞれの選択肢で1語。
"cost", "price", "duration", "distance" である。
"trip", "used car", "contract", "destination" といったものは付属でしかない。
「何が話題か?」と聞かれたとき、結局重要なのは、SなりVなりになり得るものである。

例;15年度第1回NO.10
1. The parking fees will be rufunded.
2. The woman will make a new reservation.
3. The woman will refuse to pay the charges.
4. The woman will pay the normal parking fee.
というような選択肢だったら、 鍵になるものはそれぞれの選択肢で2語。
要するに、言いたいことは、"fees - refunded", "make - reservation", "refuse - charges", "pay - fee" ということである。この2語をそれぞれ○で囲っておく。
「どうなるのだ?」と聞かれたら、まず動詞に着目する。「何をだ?」と聞かれたら、まず名詞に着目する。

また、TOEICのパートVと違い、リスニングの始まった段階では、問題用紙に書かれている選択肢にあまり意識を集中させて聞かないほうがよい。
TOEICのパートVでは、あらかじめ会話のどこが質問事項なのか分かるのでそこだけに集中して聞き、聞えたものをその瞬間マークすればおしまいだが、英検では、問題用紙に印刷されているのは選択肢だけで、すべて一段落してからでないと、設問の内容は分からない。
正解以外の選択肢はすべて話題には登場したが質問とは関係ない事項か、質問に関係する話題のひっかけなので、どれが正解になるのか分からないままに文字に気を取られつつ聞いていると、混乱するばかりである。選択肢に惑わされないようにしよう。
聞くときは聞くことに集中し、放送が終わったら再度選択肢に目をやる。質問が出たら、あらかじめ○をつけておいたキーワードをすばやく発見し、確信があってもなくても迷ってもとにかくすぐ決断してマークする。
解答はすぐ終え、終えたらすぐに次の問題の選択肢をチェックしておかなくてはならない。各問題の間の時間的余裕もほとんどないので、少し迷っていると、次の問題への準備ができなくなる。

後の問題ほど選択肢が長く内容もややこしくなるということも常に意識しておくこと。
選択肢の内容確認に時間がかかるぶんだけ、後の問題ほど、決断の早さが要求される。

目標正解数6問。

2番 論述リスニング 10問 10点  
1回のリスニングごとに、2つの設問があり、内容も語いレベルもそれなりに高度。

内容が高度な代わりに、選択肢に登場する語いが具体的な場合が多いので、リスニングが始まる前に選択肢を読んでいる段階で、選択肢からどんなテーマの話題がでてくるのかぐらいは見当がつけられる。できるだけ、そういう視点で選択肢を読むようにしよう。

ここでも、選択肢は後になるほど長くなる。
選択肢が長いほうがどんな内容の話題が出るかかなり具体的に予想しやすいし、モノによっては、どんなストーリー展開の話が聞けるかも見当がついてしまう。
逆に、そういう問題はリスニング試験中に選択肢を全部読んで解答するのはほとんど不可能となる。
その分、事前の準備が非常に重要となってくる。
準備の仕方は基本的に1番と同じなので省略。

目標正解数6問。
実際には、1,2番で合計11問取れればOKだと思う。

3番 長いリスニング 4問 12点  
最初がインタビューで、次がスピーチ。それぞれに、終わってから2問の問題が出題される。
たいてい、「放送内容に即して複数の項目をあげろ」とかそんな感じ。
各々の放送は長いが、聞かれそうなことがでてくるタイミングは分かっている。他の部分は話の流れだけ押さえていればそんなに集中しないでよいから、肝心な部分と思われるところでしっかりメモを取りながら聞くようにしよう。

尚、あちこちでみかける「模範解答」はみなスキのない立派な文章になっているが、そんなものを書ける必要はまったくない(というか、時間的にも内容的にも解答用紙のスペース的にも書けるわけがないし、そもそも、質問の内容に無関係なことまでだらだら書いているようなものは、むしろ解答としておかしい)。

Positive point: He can go abroad on other's expense.
Negative Point: He doesn't have enough time for himself.
とか、
To meet many good artists.
To have sufficient financial aid.

とかいう簡素な答えでも、内容が合ってればちゃんと得点がつく。立派な内容であることより、確実に伝わる解答をすること、スペルミスをしないこと等を強く心がけよう。

最後の最後でキビシい時間帯だが、なんとか集中してがんばって欲しい。

目標、2完1半で7点。


「英検1級ベストアプローチ」での書評等は、すべて英検1級受験対策として役にたつかどうかを作者が主観的に評価しているだけのものであり、それ以上のことは一切評価には入れていません。


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