英検1級2次試験スピーチのタネを作る 〜 英検1級ベストアプローチ

英検1級2次試験スピーチのタネを作る

ここまでに書いてきたように、英検1級2次試験対策に必要なのは、まずはスピーチのネタを集めること。それができたら、次は、試験で出てくるトピックを、スピーチの骨格にあわせたスピーチにできるような型を持つことが必要だ。

そしてその型にあったスピーチを実際に作っていくことになる。

スピーチは、どこで何を話すかの「タネ」だけまず作っておき、それをだんだんとふくらませていくという形で作っていくのがよい。
ここでは、そのために管理人が実際にやった方法を書いていきたい。

その前に、スピーチの骨格について、ここで復習しておきたい。
「スピーチの骨格」でも触れたとおり、どの順番で何を言うかそれぞれ、どのくらいの時間配分にするかは、こんな感じであった。
Introductionどうして自分がこのトピックを選んでスピーチをしようと考えたかざっと述べる。
So today, I want to talk about ... .
15秒
Body自分の立場を明示これからするスピーチの結論めいたことまでをほのめかし、「2つ理由がある」と言う。
It is rather better to ... than to ... , I think. There are mainly two reasons ... .
5秒
Reason 1
Example 1
First, ... .
For example, ... .
45秒
Reason 2
Example 2
Second, ... .
For instance, ... .
45秒
Conclusion...というわけで、結論だ。私はこう思う。
So, in conclusion, ... . Thak You.
10秒
ということで、話は簡単。
この各部分に置くべきタネを捲き、それを育てていけばいいのだ。
イメージとしては、上の表全体が大きな花壇で、各枠は植木鉢、その中にタネを植えるという感じである。

コピー用紙を何枚も用意すること。小さいサイズのものでよい。B5もあれば十分すぎる。
用紙は縦に使う。

あとそれから、タネを育てるために次のステップで簡単なスピーチ練習もするので、タイマーは必須。

これだけの準備ができたら、まずは紙にこんな感じで線を入れて、書き込みをしておく。

(クリックすると、拡大されます)

そして、過去問なり予想トピック集なりを、ざーっと見ていく。
本番ぽい気分でやりたいのであれば、一度に見るトピックは、5個にということにしてもよい。
テーマを「環境関係のトピックだけ」とか「教育関係のトピックだけ」という感じで絞っても良いし、適当でもよい。

まずは、それぞれのトピックのタイトルを別の紙の「Theme」のところに書く。
それが済んだら、一枚一枚の紙に書かれたトピックについて、どういうことが言えそうか考え、メモを書き込んでいく。こんな感じである。


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次にそれぞれのトピックの書かれた紙を眺めて、何か言いたいことが自分の中にありそうなものがあったら、それについて立場をIntroduction、Conclusionのところに書き、Reason1のところに、自分がそう思う理由をざっと書いてみる。殴り書きでよいし、メモなので、文章になっていなくてもよい。日本語でも良いし、キーワードになる英単語を書き込んでおくだけでもよい。

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次に、その理由と対比になるもの、つまり、「スピーチの骨格」のところで書いた「海のものと山のもの」の、「山」になるものを考えてみる。
アイデアは人それぞれだろうが、とりあえず管理人は今回、個人的体験を理由に書いたので、公共的な理由を考えてみたいと思った。

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すると、「そういえば、投票って公共的な行為だよな」と思い至ったので、2番目の理由として、「投票して選んじゃった政治家がやるんだったら仕方ないじゃん」という趣旨でいってみようと思った。
それで書いてみる。

(クリックすると、拡大されます)

はい。これで終わりである。
(Rebuttalのことは、次回以降に説明する)


これを、同時に広げられている紙を見ながらやっていく。

一枚いちまい律儀に片付けていく必要はない。気になるものからやっていくだけでOKだ。
本番でも、5つあるトピックのうち1つについてスピーチできればよいのだ。準備・練習のときも同様に、決して完全主義的になってはいけない。

ついでに書いておくが、英検1級最短合格の秘訣は、スピーチスキル、語い力、表現力を含めたすべてにおいて、英検1級合格者の実力を過大評価しないことである。
どうせあなただって、「英検1級ベストアプローチ」のとおりにやっていれば合格できるのだが、そこで必ず、「この程度で英検1級なのかぁ」とつぶやくに決まっているのだ。
あなたの当面のゴールはその程度のレベルなのだから、それ以上のレベルを目指す必要はない。
より高いレベルを目指したかったら、英検1級に無事合格してから目指せばよいのである。


ということで、ある程度頭に汗をかいたら、ひと息つく。

いよいよ、タイマーを握りしめて今いろいろ書き込みをしてみたいくつかのトピックのうち、いちばん話しやすそうなものについてスピーチをしてみる。
作ったメモをみながらやるのだが、そのときの注意事項などなどは、この次に。

「英検1級ベストアプローチ」での書評等は、すべて英検1級受験対策として役にたつかどうかを作者が主観的に評価しているだけのものであり、それ以上のことは一切評価には入れていません。











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