言語学

<!--ここでひとくぎり--!> <!--ここでひとくぎり--!>
改訂 音声学入門 小泉保 大学書林
総合☆☆☆☆たくさんの図版が用意されており、舌の位置、動き等の従来からある音声学的な話題だけでなく、音の高さ、強弱、イントネーション、モーラ等にも触れたおもしろい音声学本。多くの言語の単語について実際にその音が出ている例が多く紹介されており、その点でも読みやすい。
電車の中で読んでいると、ついつい音を出してみたくなる(笑)
多言語指向な方のみならず、英語の音について客観的に見てみたいという人にもお勧め。
面白さ☆☆☆☆☆
効用☆☆☆☆☆
読みやすさ☆☆☆
雑学度☆☆☆☆
その他

はじめての言語学 黒田龍之助 講談社現代新書
総合☆☆☆NHKロシア語会話でもお馴染みのスラブ語研究者、黒田先生が言語学について書いた浅く広く軽い読み物。
言語学の勉強をしている人向けではなく、言語学が何をやっているのか興味はあるが、とりあえずややこしい本を読むつもりはないという人にはちょうど良い感じ。普通に読めます。
先生自身スラブ語学者なだけあって、英語とかラテン語だけにとどまらず、スロバキア語、ロシア語からもたくさんの例を引き出して話を展開しているが、それだけに留まらず、コサ語とかショナ語などという(言語マニアでなければ、日本では)誰も知らないであろう言語における例までもってきて、自身とその言語との関わりにも多少触れながら(他の先生や学生と一緒に音声テープを聞いて感動した、とかその程度だが)自由にコメントを発しているところはなかなか面白い。
図表等が全く登場してこないのはちょっと残念な気もするが、もうちょっと興味を持ったらこんな本がお勧めという具合に推薦図書なども随所に紹介してあり、次の読書にもつながりやすい。語り口調の文体の中にも、著者の真の性格が伺える皮肉交じりの強烈なコメントがところどころ発されているところも、笑えて楽しい。
面白さ☆☆☆
効用☆☆
読みやすさ☆☆☆☆
雑学度☆☆☆☆
その他


英語書辛口ツアーへ
ごくらく語学へ

らくらくとーいっく
英検1級ベストアプローチ

こねこねのさいとトップへ