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暑熱化のユース以下の試合での飲水について

(財)日本サッカー協会は、科学研究委員会およびスポーツ医学委員会のここ何年かにわたる調査・研究をもとに、1997年6月に「サッカーの暑さ対策ガイドブック」を作成し、広く配布した。その中で、ある条件をこえた暑熱かで行われる2、3、4種の試合では、熱中症予防という安全面からも、よりよい身体のコンディションを保ってより質の高いプレーを続けるという面からも、試合中の十分な水分の補給が必要であり重要であるとしている。



これを受けて、審判委員会では現在の競技規則で主審に与えられている権限の中で、2,3,4種(女子の同年代を含む)の試合では以下のような方法で選手の飲水に配慮することとした。

1 下記の6の条件をこえた暑熱化の試合では、前・後半それぞれの半分の時間を経過したころ(40分ハーフの場合は20〜25分ごろ)、試合の流れの中で両チームに有利・不利が生じないようなアウトオブプレーのときに、選手に指示を出して全員に飲水をさせる。
もっともよいのは中盤でのスローインのときであろうが、負傷者が出てタンカを入れたときや、ゴールキックのときも可能であろう。

2 選手はあらかじめラインの外におかれているボトルをとるか、それぞれのチームのベンチ前でベンチのチーム関係者から容器を受け取って、ライン上で飲水する。

3 主審、副審もこのときに飲水してよい。そのために予備審判席と、第2副審用として反対側のタッチライン沿いにボトルを用意する必要がある。

4 飲水するものは「水」とする。水以外の内容物がタータンや芝生を汚したり、傷めるおそれがあることによる。試合中の補給としては水で十分目的が達せられる。

5 30秒ないし1分程度ですばやく飲水させ、選手にポジションにつくよう指示して、なるべく早く試合を再開する。飲水に要した時間は、「その他の理由」により空費された時間として、前・後半それぞれに時間を延長する。

6 飲水を行う条件は上記ガイドブックの「夏季大会開催における指針」に従い、以下の温度以上の場合とする。

 4  種:WBGT 25℃ WBGTが用意できないときは乾球温度 28℃、湿球温度 21℃
 2,3種:WBGT 28℃ WBGTが用意できないときは乾球温度 31℃、湿球温度 24℃
 (注:WBGTとは、湿球黒球温度)

環境温度の測定値が得られないときは主審の主観によって決定するが、安全を重視するという観点から判断することが重要である。また時間の経過にともなって環境条件がかなり変わった場合は、飲水を実施するかしないかの判断をハーフタイムに変更してよい。

7 飲水を行う場合は、試合前(あるいはハーフタイム時)に両チームにその旨連絡して準備を依頼しておく。

8 この処置はあくまでも飲水のためであって、休憩や戦術などの指示を与える時間ではないことをチームに徹底させる。

9 この飲水とは別に、アウトオブプレーのときにライン上で飲水できること、そのためにタッチライン、ゴールラインから1メートル以上離れたところにボトルを置くことができることは今までどおりである。


1997年8月
(財)日本サッカー協会審判委員会

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