支流にて
水の流れる音がきこえてた
誰かがまた深い森の奥で叫んだ

誰かがまた深い森の奥で叫んだ
誰に何を伝えようとしているのだろう
何か大きな生きものが
夜をこえてくりかえし鳴いている

水の匂いがした
雨季には感じられたはずの幻が僕の現実からちょっとしたリアリティーを奪う

子供があそんでいる
僕はそこで錆びついた王冠を拾った

夜をこえて鳥が鳴いている
鳥? 叫んでいたのは鳥だった
どこかの大きな鳥が
誰かに何かを伝えようとして鳴いている

川は流れ 濁った水に爬虫類が泳いでいる
尾の長いサルが天井から僕をうかがう

夜はいよいよ暑くなった
湿気はとどまるところを知らない

夜をこえて鳥は鳴きつづけている
誰に何を伝えようとしているのだろう
大きな声で くりかえしくりかえし鳴きつづけている

夜をこえて鳥は鳴いている
夜をこえて鳥は鳴いている
大きな声で くりかえしくりかえし鳴いている

僕? 伝えられるべき相手は・・・僕だ

あの鳥は もうずっと前から僕に聴こえてるように鳴きつづけている
大きな声で くりかえしくりかえし鳴きつづけている

鳥は今もあの夜をこえて鳴きつづけている
大きな声で 大きな声で 僕に何かを伝えようとしている
でも 僕に何を伝えようとしているのだ?!


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