朝の雨にて
その雨が濡らしているらしいぞ。
おおそうか。

私 傘持ってきたかしら?
女は聞くが私は知らない。

路面をすべる轍の隙間に 跳ねる水音に悩まされながらも。
ああこれもまたいつもの日常であると。
退屈な午後の講義にもまた退屈な感情を弄て遊び。

流れの中にハヤの泳ぐのを見た記憶を辿りながら。
チッカチッカと消えるランプの屈折が屈折だからと。
とりあえずなんでも言い訳しておくのは楽なのだが。
それは、だめよ。それは、だめよと。

オートモビルをかきわけかきわけ女はひとりある種の終局に向けて駆けるのであった。


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