ある朝の歌
昨晩おまえが聞いた調の
こびりつかせた涙は剥がれる
大地(ティエラ)よ
おまえに降りそそぐ微細な粒子が
明け方のおまえをいつも凍らせている

おまえの逃がした天使の涙を
朝になって手を伸ばしいつも掴もうとするが
それは必ず誰にも届かない
掃除人は星のかけらを片付けるついでに
定時になると残らずそれを掃きだしているのだ

あの暁が突端に至らなければ
ああ おまえの努力は誰にも気づかれないのだ
そしてむしろ決して気づかれないのだ
おまえが自らを孤独だと思うかぎりは

だから大地よ
この暁に消えた涙にいつまでも静寂であれ
空に聞こえた調のかけらを
その表層に掘り起こしながら


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