落ちるもの等はただいつまでも落ちつづけていた

私は嘆くもの等ひとつひとつに問うた
誰がおまえに彼の死を知らせたのかと
応えるものはいなかった

消え落ちたものは暫しの後須く忘れられていった
嘆くもの等は誰も応えなかった
私はかつて露に濡れていた古い機織り車を思い出した

どうかそんなに悲しまないでください−
私はおまえにそう呟いた


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