「おじょうさん、お名前は言えるかな?」
「...。」
「それじゃあ、おかあさんか、おとうさんのお名前はいえるかな?」
「...。」
「困ったな。何をどう聞いても、ぜんぜん反応がない。」
「すいません。さっき、うちの娘が迷子になりまして...。あ、ここにいたわ。」
「おや、おたくのお子さんでしたか。」
「ええ、そうなんです。どうも、ご迷惑をおかけいたしました。ありがとうございます。」
「いえいえ。こちらこそ助かりました。何を聞いても何の返事もないので、どうしたものかと思っていたところです。」
「そうだったのですか。どうしてかしら...。あら、メモリーが飛んじゃってるみたい。」
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デジタル娘とアナログオヤジ
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