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1999年度競技規則の改正について
国際サッカー評議会の第113回総会は、1999年2月20日にベイル・オブ・グラモーガン(ウェールズ)で開催され、提案された競技規則の変更が審議された。採択された改正は以下の通りである。
1. 競技規則の改正
1.競技規則の注解第5項の「交代の数」を「交代」と改める。
理由:この新しい表現によって、U-16、女子、および年長者(35歳以上)のカテゴリーに限り、またその国の協会が認めた場合に限って、「自由な交代」(注;)を行うことが出来るようになった。
2.第5条 主審
権限と任務の第3項を以下に改める。
・使用するすべてのボールが第2条の要件に適合していることを確かめる
理由:現在主要な大会でマルチボールシステムが採用されていることによって、ボールについて単数から複数へ用語を変更したものである。
3.第12条 反則と不正行為
国際評議会の決定に新しく決定6を加える。
決定6
フィールド上のどこであっても、主審を欺くことを意図して反則されたように装う行為は、すべて反スポーツ的行為として罰せられる。
理由:主審を欺いてじぶんのチームに有利な判定を得ようとする行為が、ますます多くの競技者によって試みられていることが問題となっている。こうした傾向は抑止しなければならず、主審を欺こうとした競技者は罰せられなければならない。
4.第4の審判員
第6項の最後の部分を改める。
・第4の審判員は、交代要員の用具をフィールドに入場する前に点検する権限を持つ。用具が競技規則に適合していない場合は、主審に伝える。
第6項と第7項の間に、新しく次の第7項を入れる。
・テクニカルエリアに入っている者が責任ある行動を取らなかった場合は、主審に伝える。
国際評議会の要望を受けて、各国協会が主催するトップレベルの競技会には第4の審判員を指名することを強く勧告する。
2.国際評議会において採択されたその他の決定
1.主審2名制国際評議会は、FIFAが同時に2名の主審がフィールド内で主審を務める実験を行うことを承認した。国際評議会の小委員会が4月にこの実験のための技術的条件を作成し、その後でFIFAがこの実験を行う国のリーグ(1ないしは複数の)を選定する。
各国協会は、FIFAの事前の書面による承認なしには、この種のいかなる実験も行ってはならないことに留意されたい。
2.反則と不正行為
国際評議会は、1998年3月6日の総会で採択された下記の決定について、関係者に再度注意を促したい。
相手の安全に危険を及ぼすような後方からのタックルは、著しく不正なプレーとして罰せられる。
国際評議会は、多くの後方からのタックルが主審によってこの決定の指示通りに罰せられていないと認識している。それゆえ主審をモニターするための指示が出される予定であり、この決定を適用しなかった主審は処罰されることになるであろう。
競技規則の改正は1999年7月1日から効力を生じる。
国際サッカー連盟事務総長
ミッシェル・ゼンールフィネン
以上
日本協会注:「自由な交代」とは交代して退いた競技者がまた交代要員となって、出場できることを言う。