コンフェデレーションズカップ 日本-コロンビア

コンフェデレーションズカップ 日本-コロンビア


R; ホルヘラジョンダさん(URU)
さすがの一流であった。前の試合のAUSの主審よりまたあらゆる意味で一歩上。
ポジショニングの適切さ、判定のときの態度、どれもすばらしい。
上級審判を目指す人のよいお手本

A1; ディアスさん(MEX)
コメントできるほど登場してこなかった。採点ナシ。

A2; サリアスさん(HON)
コメントできるほど登場してこなかった。採点ナシ。

4th; コジャさん(BEN)
コメントできるほど登場してこなかった。採点ナシ。


この試合では、前の試合のAUSのRもつけていた白い巻きコードのようなものがRの耳後ろから垂れているのが見える。
(ちなみに、この試合のRは左耳後ろ、前の試合のは右後ろ)
それから、襟元にも白いコードが見え、集音マイクのようなものが見られた。
こういうのは見たことがない。おそらく、FIFAが何かの実験をしたのだろう。
僕としては、もちろん、Rが何をしゃべっていたのかとか気になる。
通信目的というより、たとえば警告があったとき、「どの競技者、何分、内容何々」とかを4thに伝えるためだったのではないかと思う。
あと、4thからなら、ロスタイム何分との確認、交代競技者の背番号等の情報等。
しかし、個人的には好きじゃないなぁ。こういうギズモをフィールドに持ち込むの。


試合開始前:
セレモニーのあと、両チーム選手がすぐにそれぞれのエンドにちらばっていく。
事前にコイントスで試合開始時のピッチ、ボール等は決められていたのだろう。
各副審が自分の担当するゴールの確認(適切に設置されているか、ネットに穴がないか等)の確認に行くのが見える。
コロンビア側トレーナーがコルドバのところに水とタオルを届にいくのも見えた。
フィールド内を入っていったのが多少気になったが、もちろん主審の許可を得ていればOK。まあ、実際は試合前だし黙認か。
僕は、主審の権威は試合開始のために主審がフィールドに入ったときから、試合終了のホイッスルを鳴らすまで継続されると講習会で教わった。
セレモニーの時間も当然それに含まれる(はず)。

前半0分:
細かくパスつなぎをくりかえしたコロンビア、最後はロペスが正面からシュート。ボールは左にはずれる。
シュートの時点でRはシュートした競技者すぐ横、7ydぐらいのところ。エリアの入り口くらいのところにいた。
適切なポジショニングだった(というか、この試合のRの位置はすべて優 or 良

1分:
日本のゴールキック。
Rの位置はセンターサークル内、やや日本側。

1分:
そのゴールキック、コロンビア競技者と日本競技者が競り合った直後、コロンビア競技者が倒れ、うずくまる。
ボールは続いていたが、Rは笛を吹いて試合を止め、その競技者の負傷の程度を見にいった。
(第5条)主審
主審は:
・競技者が重傷を負ったと主審が判断した場合は、試合を停止し、負傷者をフィールドから運び出させる
・競技者の負傷が軽いと主審が判断した場合は、ボールがアウトオブプレーになるまでプレーを続けさせる

試合はドロップボールで再開された。
(第8条)プレーの開始および再開
ドロップボール
ドロップボールは、ボールがインプレーのときに、競技規則に規定されていない理由によって必要が生じた一時的停止の後に試合を再開する方法である。
手続き
プレーを停止したときボールのあった地点で主審はボールをドロップする。
ボールがグラウンドに触れたとき、プレーを再開する。

「両チームの競技者の前で」とは記載がないことに注意。両チームが揃わないとドロップボールでの再開ができないということはない。
この状況でも、コロンビア競技者のみがドロップボールに来て、日本陣地に大きく蹴っ飛ばしただけであった。

4分:
大久保右タッチライン付近でボールキープ。コロンビア競技者がタックルにかかり、倒される。コロンビア競技者に警告
足の裏を見せて両足ではさみにいっている。当然
このときRは違反のすぐ近く(ちょっとコロンビア陣地よりの位置、6ydぐらい)。警告の時の動作も、もちろん申し分なかった。

6分:
大久保オフサイドの違反。
Rは「ピーッ、ピピピッ」と笛。

6分:
コロンビアの攻撃。左タッチライン方向からの突破は成功せず、ボールはゴールラインを割る。
Rはボールがでた時点でエリアの角よりいくぶん外側の位置。ゴールキックの合図は、日本側ゴールの方向を手で差すというものだった。
意外に知られていないが、ゴールキックの合図はゴール方向を差す、あるいはゴールエリアを差すが主流。
尚ちなみに書くと得点の合図はセンターサークルを指すというのが普通。
(次にプレイの再開される場所と理解していただければよいかと思う)

7分:
日本の一連の波状攻撃。
アレックスが左から放り込んだボールは一度ははじかれるが、そのボールを再び日本がキープ.左タッチライン方向にボールを持っていったところでコロンビア競技者がファウル。
Rはアレックスの放り込みからの一連のプレイを、フィールド左10yd寄りぐらいの常にプレイに近い位置を維持して見ている。
反則のときは「ピーッ」と笛を吹き、直立したまま右手を伸ばし合図した適切な対応だった

7分:
大久保、左タッチライン、ハーフラインよりややコロンビア陣の場所で反則を受ける。
Rの位置はそのすぐ横数ydのところ。直前のプレイからずいぶん走らされてきたが、肝心なときによく近くにいた。

9分:
中央よりやや左寄りの位置、宮本(だったと思う)、コロンビア競技者とヘッドで競り合う。
コロンビア競技者の上に乗っかったような形になり、ジャンピングアットの反則をとられる。宮本「オレの反則?」という表情とゼスチャーでRを見る。
どっちの反則にもなりうる。ああいうのは難しいですな。
僕が意識していたのは、ボールを受けるのによりポジションのよいほうに飛びかかるような形なら飛びかかったほうの競技者、普通に空中で競り合うよりボールに触りようのないシーンだったなら飛ばなかったほうの競技者の反則という感じだった。
(とはいっても、ケースバイケース)

9分:
コロンビア、左タッチライン付近で反則を受ける。FKで再開。
反則のときRはボールすぐ側で笛を吹いている。再開のときのRの位置は左側のエリア、アークの交点。適切な位置取り。

11分:
山田警告を受ける。
斜め後ろからコロンビア競技者をひっかけにかかった。当然ですな。

12分:
コロンビアの攻撃からボールを奪った日本の攻撃に。そのあと、再びコロンビアの攻撃。
Rは2度のコロンビアの攻撃では、すばやくボールよりいくぶん前の位置取りをすることに成功し、適切な位置からプレイを見た。日本の攻撃に切り替わったときも、よく戻ってプレイを見た。
位置取り、読みの正確さ、展開を感じるセンス、どれもすばらしい。このRの実力がよくでていたシーン。

16分:
コロンビア、右タッチライン付近からFK。
RはこのFKのときペナルティーエリアとアークの交点近くの位置に行くが、再開の合図直前にゴール前でやりあう競技者の中に静止に入る。

12分:
コロンビアGKコルドバのキックは日本ペナルティーエリア手前まで飛ぶ。
Rはセンターサークル付近の位置にいたが、よく遅れずについてきた。両チーム競技者がボールを競り合う段階では、すでにボールやや右後ろ8ydぐらいの位置まで来ている。

19分:
エリア内で大久保(小笠原だったっけ?)が大きく弾んだボールを受けるとき左腕付け根に当たる。ハンドの反則をとられる。
(第12条)反則と不正行為
次の4項目の違反を犯した場合も、直接フリーキックを相手チームに与える:
・ボールを意図的に手で扱う(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが行ったものは除く)

「意図的に」という記載があることに注目。偶然当たっただけではハンドではないし、手に当たった結果利益を得たとしてもそれはハンドの違反の要件とは関係ない。
では、具体的にどういうときに「意図的」と見なされるのかとなると、文章で説明するのはけっこう難しい。
「こうすれば手に当たると分かっていて、やはりそうやって手に当たった」というぐらいだろうか。
ではこの大久保のプレイがどうだったのかというと...。正直、難しい。DFが同じ場所で同じことをしても、おそらくハンドの違反はとられないだろうと思う...。

20分:
山口がボールを持って中央やや右からエリア方向に縦に向かう。倒され、FKとなる。
RはFKとなる違反のおきたとき、左斜め後ろ10ydぐらいの位置。すぐに合図をした。
FKは得点の可能性の高い場所からだったが、Rのポジションはよくある「エリアとアークの交点」。A1がゴールライン上につくということも、おそらくしてないだろう。

21分:
日本コーナーキック。コルドバがボールを手で弾き、いったんゴール前から離れたボールをまた日本が攻撃につなぎ右に展開。結局奪われ、コロンビアはいったんセンターサークル付近の競技者にボールを渡し、カウンター.コロンビアから見て左にボールを流し、縦への突破にかかる。そのあとボールは中央へ。
Rは、まずコーナーキックのときは基本の「エリアとアークの交点」日本の再度の展開もその位置から動いていくことで対応にかかる。左へのコロンビアの展開には、すばやくセンターサークル付近まで戻り、ボールが再び中央に戻ることは目の前でボールを見ている
すばらしい動きだった

27分:
コロンビア競技者自損して倒れる。R、担架を要請。
ピッチがかなりやわらかかったので、踏ん張りが効きにくかったのだろう。痛そうだった。
ダメかと思ったが、よく復帰してきたな。

28分:
コロンビア攻撃。ゴール右側からループシュート。
Rはその競技者の左側8ydぐらいのところを平走していた。よい位置。

30分:
日本の一連の攻撃は得点にならず、コロンビアのゴールキックで再開。
コルドバはすぐボールを大きく蹴ったが、ハーフウェイラインを越えたボールが落ちるころにはRはセンターサークルまで来ている。
短い時間でよく走ってきた。さすが。すばらしい。テレビに映らない場面でおそらく相当走っている

31分:
コロンビアにオフサイドの違反。
Rは左手を立て、右手を横に伸ばし日本に再開の合図をする。直立しており、好印象だった。

34分:
センターサークル付近で大久保がハンドの反則を取られる。
Rはこのときセンターサークル内。

34分:
コロンビアのフリーキック。左タッチライン付近で再開したボールはそのまま逆再度に展開。右タッチライン付近から大きく前に出て、コロンビア競技者がコーナー付近から折り返しを図るが不発。ゴールキックで再開となる。
FKのときRはボールより右斜め前方10ydぐらいのところ。横に流れていくボールにあわせてまっすぐ右へ。縦へのボールには、ボールから離れるように左斜め前に走り、ゴール正面に向かう。右での出来事については、ここである程度A2に任せている。テレビでは映されなかったが、A2はおそらくゴールラインを割ったとき、コーナーアークのところまで来ていたことだろう。

37分:
日本、反スロを取られる。
場所の違反だったのではないかと思う。ボールが出た位置からあまり離れた場所からスローインしようとすると、反スロを取られる。
なおさらにつけ加えると、あまりタッチラインから離れた場所から投げても反スロをとられる。協会の出しているQ&Aによれば、具体的には1m以上タッチから離れいているかどうかが目安。
ただし、「競技者がプレイを早く再開するために遠くからすぐ投げたような場合は、そのぐらい離れていても反スロはとらないように」との記載もある。

37分:
コロンビアの攻撃。センターサークル左を抜けてボールは前方へ移動。
Rはセンターサークル右側にいたが、左斜め前方向に走っていく。

40分:
日本攻撃。中央かなり右で小笠原がボールを持ち、左前方のアレックスにパス。アレックスは突破を図り、一気にエリアへ。
Rは小笠原がパスを出した時点で彼より10ydぐらい左の位置。アレックスへのパスに機敏に反応し正確なポジショニング突破を図るシーンでは、彼よりいくぶん斜め右、前に数ydのところでプレイを見ている。
すばらしかった

45分:
日本ゴールキック。
Rはエリア内でプレイをゴールキックで再開することをゴールエリアの一角を差して宣言。そのまま後ろ走りで戻っていった。
いろんな動きを組み合わせると疲れにくい。

ロスタイム1分:
コロンビアがコーナーキックを蹴ろうとしたところで前半終了。
前回フランス戦もそうだったが、この大会は、試合時間にかなりきっちりしている。
(下の「アナウンサー・解説」前半23分も参照)

後半開始前:
A2がゴールの確認をしにいく映像が見られる。
両チーム競技者がロッカールームからでてくる映像にR他と同じウェアの人物がみえた。4thだろうか。ちょっと分からない。

後半キックオフ:
Rの位置は、センターサークル、センターライン左交点。笛を吹くとまず前に出た。

1分:
高原が強引な突破を図るが失敗。こぼれ球を小笠原がシュート。得点ならず。
Rは高原がつぶされたときエリア手前のすぐそばの位置でそれを見ており、小笠原のシュートに対する位置取りも、そのままの維持するだけだったが適切だった。

2分
A1すぐ側のプレイで笛(詳細忘れた)
このとき、Rはセンターサークルすぐ側にいた。A1にある程度あの位置での違反については任せていたのだろう。

5分ぐらい:
右でボールを持った山田がアーリークロス。高原がダイレクトに受け、ヘディングシュート。ポストに当たり得点ならず。
このとき、Rの位置は最高にすばらしい。山田が右タッチライン付近にいたにもかかわらず、これまでの流れを意識し早めにに中央左よりのポジションへ移動し、パスを受ける競技者がその体勢に入るころには、完全にエリアすぐ手前のその競技者の動きがよく見える位置に移動している。高原、コロンビアDF、コルドバが交錯しかねないシーンだったが、ボール、関係する全競技者、A2がすぐ見れる完璧な位置取りであった。
一流はこういうところが違う

7分:
日本、長いパスが中央から左へ。受けに行ったのは、確か大久保.。コロンビア競技者とボールを奪い合う。
このシーン、Rは中央やや左の位置からすぐに接近していきプレイを見ている。すばらしかった

10分:
中央の小笠原から右前に出たボール。成功せず。オフサイドだったのではなかったかな?
そのあと、A2は右手に旗を持ちセンターライン方向に走っていく。
右手は足にぴったりとつけて走っている。これが基本。旗を持っている手を振って走るのは、何の合図でもないのに旗が動くことになってしまい紛らわしい。

11分:
大久保、左コーナー付近でボールをキープしにかかるが2人のコロンビア競技者に阻まれ失敗。ゴールキックで再開。
このシーン、コーナー付近の位置、競技者のすぐ側数ydのところまで来てプレイを見ている大久保は何か主張しようとしたが、Rがあまりに近くにいたことに多少驚いた様子で抗議を止めた
すばらしい位置取りだった

簡単に「すばらしい」「すばらしい」と書いているようだが。
ボールのほうが、人間が走るより速いのだ。ただ体力があり足が速いだけの人間がムダに動き回ってもこういう動きはできない。
どこで何が起こりそうかということをすべて正確に判断し適切に移動し適切に対処ができなければ、このレベルの試合でこれだけの笛は吹けないのだ。
世界に通じる一流の審判であるということは、大変なことなのである。

14分:
コロンビアにオフサイドの違反。左前方にいた選手。
微妙だった。惜しかったな。

19分:
両チームが激しく攻守を入れ替える。最後は高原とコロンビアDFがヘディングで競り合ったボールがゴールラインを割る。
永井が出場の準備をしていたが、高原の様子を見てちょっと交代を遅らせたようだ。
(第3条)競技者の数
交代の手続き
競技者が交代要員と交代する場合は、次の条件を守らなければならない:
・交代する前に、主審に交代の通告をする
・交代要員は、交代によって退く競技者がフィールドの外に出た後で、しかも主審の合図を受けてからフィールドに入る。
・交代は交代要員がフィールドに入ったときに完了する。
・その瞬間からその交代要員は競技者となり、交代を完了した競技者は競技者ではなくなる

交代によって退く競技者がフィールドの外に出て、交代要員がフィールドに入った時点で交代は完了する。
通告した段階では交代は完了していないので、(この場合は4thに通告した)のとは違う競技者または交代要員と交代できる。
日本としては、大久保と永井を代えるのが当初の予定だったのだが、ちょっと様子を見たのである。

22分:
コロンビア得点。得点した競技者は喜びを表現するためにウェアを脱ぐ。
「主審、副審ならびに第4の審判員への追加指示」に「得点の喜び」という項目がある。
次の場合、競技者は警告される: 
・ 競技者が得点の喜びで自分のジャージを脱いだとき 

これに従えば警告なのだが...。実際に警告されたかどうかは確認できなかった。
ちなみに、数年前の改正で、いったんはジャージを脱いで得点の喜びを表現することは許された。ただし、そのときも日本協会とその下部組織主催の大会ではそれは許されない旨、日本協会から通達が出された。
最近の改正についてはまだちょっと追いきれていないので、これ以上のコメントは避ける。

26分:
ハンドの違反。Rの笛は機敏だった。

30分:
コロンビア選手交代。バックスタンド側にいたFWの選手が交代だった。彼はのろのろと正面側のタッチに行こうとするが、Rがそれを静止、彼の肩を押さえ、近いほうのタッチから出るべく指示した。
彼等の時間稼ぎをよく分かっている。笑った。さすが南米人審判(笑)

36分:
アレックスのエリア左からの突破。
Rの位置は「ペナルティエリアとアークの交点」ぐらいの位置。近くで適切なポジショニングだった。

36分:
リプレイ画像で、A2が旗を持ち替えているのが見える。右手。

38分:
中田警告を受ける。
後ろから遅れてのタックル。当然。

39分:
A1の近くで反則。コロンビア競技者が日本競技者を掴んだのではなかったかな?
おそらく、A1の旗の合図でRは笛を吹いた。

40分:
コロンビア競技者ひとり倒れる。
Rはプレイを止めて対処。

41分:
高原がエリア内でコルドバと交錯。
Rは左手を上げ「危険なプレイ」での違反であったことを示す。
アナウンサーが「オフサイドでした」と発言したが、おそらくそれは間違いだろう。

42分:
松井が処罰された違反は、後ろからのチャージによるもの。
反スポーツ的行為。


アナウンサー・解説

試合前:
アナウンサー「5日で3試合というハードスケジュール」
当然だが重要な指摘。

水沼氏「ピッチ上は涼しい」
「気温30度」というコメントを受けての発言。よろしかった。

金田氏「大量点の入るようなタイプのチームではない」
コロンビア代表について一言で述べた発言。
「大量点の入るようなチームでない」というより、「勝つのがうまい。」
今日の試合でも分かったとおり、「これで勝ち」となると、時間稼ぎ、ボーをキープして渡さない等にすぐ切り替えられる試合巧者。
正確なパスを継続できる技術、足元での強さがそれを支えている。

前半17分:
「アレックスはフランス戦ではミスもあったが自信がついたと言っていた」とアナウンサー。
DFとしてはもう一歩がんばってほしい。

前半23分:
「小笠原は前回の試合、終了間際に『さあシュートするぞ』と思ったら終わったと悔しがっていた。」とのこと。
Yahoo!のニュースサイトによると、ジーコも同様の苦言を呈していたらしい。
それはお門違いだろう。プレイが一段落つくまで続けさせるとは競技規則には書いてない
この試合でも、前半終了はコロンビアがコーナーキックを蹴ろうかというところ。セットプレイの準備中に終了してしまった。
皆ロスタイム終了ですぐきっかり終わらせているところから鑑みるに、おそらく大会前に「そうせよ」と何らかの形で特別に通達があったのではないかと思う。
あと、ジーコが前の試合のRがAUSの人であることに苦情をつけていたらしいが。
緒戦のBENは確かにかなりヒドかったが、所属協会で審判を差別するのはよくないぞ
稲本のとられたPKとなった違反については、前回書いたとおり。あんなものだ。
(もっとも、競技者の目からすれば、「これまでOKだったのに、なんでここだけ?」と言いたくなるものかもしれないが)
アルゼンチン人でもひどいのはいるし、はっきり言えば、あんたの出身であるブラジルの審判のレベルだって高くはない(日本も高くないが)。
いつも言ってるが、どの審判も国際主審、副審であればほぼ間違いなく信頼できるというのは、欧州の超一流国ぐらいなものだ。
もっと言えば、あんたが監督してる日本だってW杯出場わずか2回(うち1回はホスト国だったから。しかも決勝トーナメント緒戦敗退、16強止まり)の弱小国だ
弱小国の監督のくせに、審判が弱小国なぐらいで文句言うな。

前半24分:
「山田の上がりがよい」という話に続けて「相手DFが上がっているから、スペースが空いてやりやすいことがその理由だ」と金田氏コメント。
グッド、その理由が重要。
もっとも、「相手のDFが高い位置にいるのでそれを意識してあがれない」というパターンもある。
お互いに空いたスペースをついて積極的にしかけるのが、現代サッカーの面白さだ。

前半24分:
アナウンサー「日本とコロンビアは初対戦。コロンビアはバルデラマ、アスプリージャ、リンコン、バレンシアを中心とした米国W杯では優勝候補の一角とも言われ...」
僕は、94年W杯でコロンビアの試合を生で観た。有名な米国−コロンビア戦だ。
熱烈コロンビアファンだった僕は、当然コロンビアの快勝を観にいったつもりだった。
しかし、この試合では、コロンビア代表に全体に集中力がなく、コルドバも出場していたが、いまひとつな内容であった。
(コルドバは、そのあと一時期モンドラゴンに代表正GKの座を奪われていた)
内容的にはコロンビアの完敗。この試合は、バルデラマに高い位置でボールを持たせないUSAの作戦勝ちであった。
試合内容はともかく、コロンビアDFエスコバルが自殺点をしてしまい、その後それが理由で本国で射殺されるという事件があった。
自殺点を目撃しただけに、僕は、今でもあの試合を思い出すとなんともいえない心境になる。

コロンビアのサッカーは、僕のイメージとしては、同じ南米の中ではペルーが割と近い。
ひとことで言うと、「小柄なサッカー。」大掛かりなサイドチェンジとか豪快なヘディングとかは狙いではなく、ほとんどの場合、つないで崩してという形での攻撃を組み立てていく。カウンターもたいへん速い。
また、一方、得点を取ったあとのこの試合もそうだったが南米らしい試合巧者ぶりで、「相手の攻撃の足を止めさせてしまう」というか、「相手に何もさせないまま時計を進め、試合を終わらせてしまう」という形に持っていくのも上手い。

前半27分:
コロンビア競技者が倒れて担架で運ばれたシーン。
このとき、水沼氏から「暑いので競技者は水を飲んでいる」とコメントが出された。場内の様子について伝えるよいコメントだった。
のだが...。確か、試合開始ぐらいのとき、水沼氏は「ピッチ上は涼しい」と言っていたような...。

前半30分:
金田氏「コルドバのキックは要注意」とのコメント。
グッド。彼のキックは重要。

前半43分:
中田の縦のパスを受けた大久保、エリア入口付近で突破を2人のDFに阻まれ、最後は右に流れてシュート。枠を外れる。
さらにその右でフリーになり大久保を呼んだ中田が宙を見上げた。彼としてはパスを出すか、打つなら枠に蹴って欲しいと思ったことだろう。

後半20分:
大久保が退くとき、金田氏「中盤でのプレスによく貢献しました。相手の流れになりかけたときもよくチェックしました。」
手短にこの試合での活躍について指摘したグッドなコメント。


その他:

コロンビア代表ゴールキーパーコルドバのウェアに目がいった。
両手のでている袖口に余裕があったのが気になったところで。
こういうウェアはゴールキーパー向けとしてははじめてみた。僕は競技者としてはGKだが、あれはちょっと気になりそうでヤだなと思った。キャッチングのときとか、裾が揺れるのは抵抗がある。

コルドバについては、現在トルコリーグで活躍しているというアナウンサーのコメントがあったが、
その前、ボカジュニオールズの一員としてトヨタカップで来日している。
その試合のレビューは こちら

アナウンサーから、「すぐ近くでコロンビアのラジオ放送局がスペイン語でまくしたてている」とのコメントがあった。
上記リンクのボカの試合は2ヶ国語放送だったので、僕はスペイン語で聴いて楽しんだ。
どんなことを言ってるのかも多少書いた。
スペイン語のサッカー中継は非常に面白い。完全には理解できていないが、僕は大好き。
ちなみに、僕のスペイン語の目標のひとつは、スペイン語サッカー中継のマネができるようになること(笑)

審判の所、冒頭で紹介したRの耳にでているチューブ。
彼の風貌ともあいまって、なんだか、アンドロイドみたいな印象だった。

03/06/20


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