マチュピチュ雲の揺りかご 眠る無人の都
霧にむせび 独り泣く女
山脈の奥 道の彼方に
空のまぎわに まどろみながら
乳母にあやされ カラカラと時を過ごす
植物の宴は 世界を手に入れた
山を越えあつめた 誰かへの想い
空を見あげた 遠い昔
石に刻んだ なつかしい記憶
石の回廊 揺らぐことなく
敷き詰められた 昔年の回想
雨に濡れる 道のあとさき
誰かの墓には いつかの来訪者
霧が抱く 彼女の背中
乳母は歌う やさしい子守歌
コンドルは舞う 遙か眼下
見下ろす川は あまりにも遠く
彼女は眠る 川音は遠く
見る夢はあでやかに 夢のまた夢に
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