テレビの感想

ロシア語会話 2001年12月17日月曜日
まろーつ = 寒さ
ふぁーくすいじあぽーに = 日本からのファックスです
すぱしーば = ありがとう
あっとぅくーだ = どこから?
てれぐらーますくらいーね = ウクライナからです
あめーりけ = アメリカ
やー、いずらしーん = 私はロシア出身です
ぴすーも = 手紙
にくとー、にーくすりふ = 誰も聴いてくれない
ぷらねあーと = 惑星
すもーべん、ごーだむ = 新年おめでとう

ロシア語会話は、はじまりの歌が終わると「ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャー」という音楽が始まり、4人が整列していて
「こんにちはー。ぐらっすびーちぇ。」
と声をそろえて言うところからはじまる。
この工夫のなさが僕はたまらく好きだ。

デニースの今日の冒頭の発言は「今日もアツいぜ!」だった。元気がいい。
「ふぁーくすじあぽーに」というときも、なんだか非常に好調であった。
おまけに今日は、オクサーナが塩田君に話をしている途中に彼が割り込んで来てテストが始まった。
突然「ふぁん、ふぁぁぁん♪」というデニースのテーマがはじまった。元気がよい。
「ききかじりのおろしあ」のコーナーでホワイトボードに筆記体で文字を書くときも、彼はぴゅっ、と、まるでサムライが刀を抜くようにマーカーを出してきた。元気がよい。

それにしても、ロシア語会話はスキットも本当に他とは一線を画していて。
日本人が旅先でいろんな目に会うという(イタリア語会話以外の)パターンでもないし。
恋に落ちるわけでもないし。
そもそも、週ごとの内容にまるで関連がなく、ストーリー性もない。
音楽もトンチンカンだ。

「オイヨー、オイヨー...」
と歌う4人のアップから、今日のウラジミール某のコーナーは始まった。
白黒映像の向こうの部屋のブラインドは閉まっていて、わずかに外から漏れて入る光の影になり、イメージ上の登場人物の形は影になっていた。

「隣人はヤケ酒を飲んでばかり。工場はストライキだ。
お茶はもう一袋しかない。これは大変だ。
台所にはメモ。<待たないで、ガーリャのところに泊まるから>
偉そうにこれからの生活を語るテレビにはもううんざりだ。」

そしてまた、「オイヨー、オイヨー」
のくり返し。

不景気なことこの上ないが、そこがまたたまらない。こんなに不景気さを前面に押し出せる番組も、世の中そうないだろう。
ウラジミール某の言うところの「ロシアの歌が好きな人」というのは、マサに僕のことだ。みんないらっしゃい。
オイヨー、オイヨー。

「聞いてみよう」はロシア人女性作家へのインタビューで。
ちょうどテロの後にロシア人作家が日本に何人か来てシンポジウムみたいなことをしたらしい。ソローキン氏の姿もみられた。

その他、さいきんはホワイトボードに今日の新スタンダード40を書くときも発音するときもすらすらで。
「デニースのおまかせスキット」の終わりでは塩田君の目線はラブレターで笑顔がうれしそうだったり。

それにしても、あのタイプライターは何なんだろう?
いくらなんでも、日本から仕事で行く人間が、あんなものを使っているとは思えないが。
いや、しかし、相手はロシアだからなぁ(笑)