テレビの感想

ロシア語会話 2002年1月13日日曜日
ざーふとらぶーじぇとくはろーしゃえぱごーだ = 明日はいい天気でしょう
ぷらはーやぱごーだ = 悪い天気
はらしょーやぱごーだ = いい天気
しちゃーせやどーや = 私は家にいます
ざーふとらぶーどぅやどーや = 明日私は家にいるでしょう
ぶーどぅーちたーち = 本を読みます(未来形)
かかやぱごーだぶーぜとぅざーふた = 明日の天気はどうですか?

「ことしもこの番組でロシア語をどんどん好きになってね。」
という冒頭のオクサーナの発言だった。
この番組がなければ、僕もロシア語なんかまるで興味なかったことウケアイだ。
このあいだまでは、興味は「NHKロシア語会話」どまりだったのだが。

スキットドラマは今日の天気はどう?明日の天気はどう?なんて子供が親に聞く場面で。
会話が終わると、まるで他に家具のない一角で荷物をまとめていた少年がかばんをしょってでかけてた。

あの何もない空間で彼は何の理由があって荷物まとめる場所をあそこにしたのだろう?
設定のバックグラウンドが気になるところだ。

塩田君のシャツの左の胸についていた3つのバッジは、お菓子の絵柄だったのかな?

おまかせスキットに2,3ツッコミ。
細身の塩田君がやや厚手のシャツ1枚だったのに対し、大柄なロシア人のデニースは黒の皮ジャケット。
あまりにも日本語ばかりだったのではないか?
塩田君のセリフにあったロシア語は、「明日の天気はどうですか?」
と、「サッカー」、「悪い(天気)」という単語だけであった。
デニースのボディランゲッジぶりもいつものようにグーであった。
塩田君が日本語で視聴者に話しかけてるあいだ、デニースは身振り、顔振りだ。

「ソローキンのロシア文学案内」は、プラトーノフの「土台穴」。
「驚くべき作品です。」というソローキン氏のアップにこっちも驚いたよ。

「「土台穴」のあらすじはとっても単純です。」
ということで。
いい暮らしのために土台穴をみんなが必死こいて掘るのだが、それは巨大な墓穴だった、と。
「ロシア革命を隠喩しています。」というソローキン氏。
ロシア革命で費やされた良心は全部おじゃんだ、と。
「だからユニークな反ユートピアなのです。」

「ロシア革命をなんだったのか理解したい人には必須です。」
ということであった。それがソローキン氏にとってのロシア革命の解釈なのであろう。

「聞いてみよう」は前回にひきつづき日本人テルミン奏者某氏。聞き役はなんとデニース。
「93年のあなたの留学当時はロシアは大変な時代でした。当時の音楽家の暮らしについてどう思いますか?」
と質問した彼の今の年齢は23歳。当時の彼は14歳、というころか。
「私にとっては悪くなかったし、いい出会いもたくさんありました。」
というのが彼の答えで。おそらく流暢なロシア語だ。
「NHKロシア語会話」でロシア語に触れたのは10-11年ぐらい前だった、ということだ。
語学番組でインタビューを受けるんだから、そうとうなものだよな。

「ロシア語を勉強する人にひとことお願いします。」
というデニースに、
「何のためにロシア語をやるのか、その目的を考えることが重要です。」
との回答だった。
「目的が明確なら、何をどう勉強するべきか見えてきますよね。」ということで。
そうなんだよね。言葉の先にあるものが見えるから、勉強するんだよね。

インタビュアーとして気さくに話すデニースはやさしそうで、その人柄がにじみ出て、テルミン奏者氏のわりとかちっとした雰囲気とよく調和していた。

「ききかじりのおろしあ」のコーナーは、
なんと、2ヶ月に一度、デニースが歌う日。
「カリンカ」という歌のタイトルは、木の実。
ガマズミがいちばん近いらしい。

だんだんあっちぇらんどになっていく、コサックダンサーが足を出してきそうな有名な歌であった。
日本における超有名ロシアソングらしい。

デニースの歌にはリクエストもできるらしい。
してみようかな。

番組の最後の塩田君のイラストのうさぎの入ってる箱がたいへんキレイであった。