音節怪獣アクハシ君

音節怪獣アクハシ君


今日はハングル会話の日だと思い込んでいた。
6:35をすぎてから部屋に戻り、パソコンの電源を入れて、立ち上がるのを待ちながら、何の気なしにテレビをつけた。チャンネルを「テレビ体操」から「おはよう日本!」に切り替えた。
「おはよう日本!」では、この時間にスポーツの話題をやっている。ちょうどそのときの稲本の海外移籍がどうのこうのというもののようだった。
すぐに、街の朝の話題になった。渋谷は曇り。やはり曇りなのか。僕がさっきロビーで見た天気も曇りだった。続けて青森のどこかの朝の天気はどうのこうの、という話題になったところで6:40になったので、僕はチャンネルを教育テレビに戻した。

何週間かぶりに見るハングル会話のオープニングだ、と思っていたら、黒のバックに相原教授がこっちを向いてダンディに立っている。

「え?」

僕はびっくりして、そして気がついた。
うっかりしていた。金曜の朝は「ハングル会話」ではない。必見の「中国語会話」ではないか。
相原教授も出てくるし、沈さん、陳さん、そしてもちろん稚広ちゃんも出てくる。必見の番組ではないか。
火曜日には、僕は病院地下のテレビで稚広ちゃんの投げキッスを惜しくも見逃している

それをうっかりしてしまうとは。あぶないところだった。
僕は、あわてて日記帳の後ろをめくっていった。テレビのメモは日記帳の後ろからつけていくことにしている。昨日のフランス語会話のメモを見つけて、僕はその横に「7/6(金)中国語」と書いた。

書いている間に、相原教授が中国文字当てクイズを出した。
難しくて、とても分からなそうだった。どうせ番組中も、稚広ちゃんに夢中で僕には解答を考える時間はないだろう。いつものことだ。
いっそ番組の終わりに問題を出してくれて、次回の放送のときに答え、という形にでもしてくれればいいのに、と僕はちょっと思った。


オープニングソングでは、今日はちゃんと稚広ちゃんの投げキッスを見ることができた。

今日の彼女でいちばんよかったところは。

前半1分。
沈さんに紹介されて今日の番組にはじめて顔をだしたとき。何か簡単な挨拶を流暢な中国語でしたあとの、
「もう早いもので3ヶ月!みなさんも、だいぶ中国語上達しているんじゃないですか?」
という発言。
初学者の学習意欲を高める適切な発言だという印象を持った。

スキット「心跳上海」の入りでは両手を前に出したし、番組の収束で「おたよりお待ちしています。」と言ったときには、彼女は右の目でウインクをした。これにはまいった。
番組の終わりでは、両手を振っていた。


今日の「発音よけりゃ半ばよし」では、教授が「音節怪獣アクハシ君」というすごいキャラを登場させた。

「先生!・・・ゴガクバングミなんですけど、大丈夫ですか?!」
と、稚広ちゃんがびっくりしつつ笑いながら尋ねた。
突然そういう訳の分からないことを言い出しかねないところが、相原教授のすごさだ。彼が今日アンダーに着ていた茶色の丸首もよかった。

音節の話は分からなかった(というか、ほとんど興味がないので理解しようとしていない)のだが、アクハシ君はかわいかった。緑色をした座高の低いちょっと太めの四つ足の怪獣で、頭に草食恐竜のサウロロフスのように突起があるのだが、その先っぽが湾曲している。しっぽは長くて、そこそこの細さになったところで先っぽにちょっとふくれがあった。


スキットは、今日はちょっと愛憎入り乱れそうな今後の予感を感じさせないようなこともないシーンになった。
主役の好恵が友達と本屋で買物をしてきた、というのが前回までの話だったのだが、今日は寮(かな?)の前まで来たときに寮のおじさんが本を持ってくれたら、そこに男の子が登場。一緒に買物に行ったほうの女の子を誘ってどこかに行ってしまう、という展開だった。
主役の好恵のせつなそうな表情の変化がなかなかの役者ぶりだった。

今日は舞台が中国のありふれた街並みにしかすぎなかったのだが。
「スペイン語会話」でMayaがキューバでウロウロしているのを見ているときにあれこれ背景を見ていろいろ思っていたのを思い出してみると、やっぱり中国の風景に対して自分が発見するものは少ないのだな、という感想を持った。

例えば、すごく中国が好きな人がこの間の水曜日の僕ぐらいのテンションでこのスキットを見ていれば、こんなシーンでも、例えば背景を動く自転車とか、道路の舗装の状態とか、後ろの工事現場の砂利とか。彼らの髪型。服装や、まわりに生えている植物(から分かる気候とか)、寮の外の門のあたりにつるしてあったヘンなぼんぼりみたいなものとかからすごくいろんなことを考えたり思ったりするかもしれない。
中国には行ったことがないからバックグランドについてのイメージが膨らまない。
あ、でも、それを言ったらキューバもそうなのか。


「ジゴロの部屋」には、明明はやはりいくら探しても見つけられない。
セットのカウンターにあるお酒や水さしの配置については、なんとも言えない。
今日はこっちから見てAIHARAボトルよりも手前に水差しがあったように見えたのだが、それは錯覚かもしれない。

セットでのカウンター奥のお酒の配置と「明明来来」のときのお酒の配置については、完全には同一ではないだろうという印象を持った。

それから、「明明来来」で明明たちが活躍するカウンターに、奥の棚のお酒が逆向きの形になってこっちに白く反射していることに今日は気がついた。
その反射の具合と見える本来のボトルの配置からカウンターと棚の間のバーテンダーが動き回れる範囲が推測できる気がしたのだが、じっと見ながら考えてみたが、これもまだ今日だけではなんとも言えなかった。
今後の課題だ。


沈さんの白のシャツ、白のパンツもよかったし、稚広ちゃんの赤もよかった。あと、稚広ちゃんは髪止めもよかったぞ。

01/07/06


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