今日は中国語会話

今日は中国語会話


今日は6:45にテレビをつけた。「中国語会話」だった。
上海ロケのスキットをやっていた。「心跳上海(ときめきの上海)」というタイトルで、どうやら展望台のようなところが舞台だった。
上海って、都会だな。

スタジオに戻って、登場人物は4人。右から学者さん、女の子、あとネイティブの男女がいる。
彼らの座る椅子の手前に丸い机があって、それにテーブルクロスがかかっているだけなのだが、チャイナ洋館っぽいバックの大道具と登場人物の雰囲気とあいまって、それだけでもなんとなく中華っぽい。


学者さんはこれまたいかにも、という感じで、ひょろっとしていてやや背が高くて、細くて本数の多そうな長い髪の毛がハネていて、まじめそうでもの静かな感じで、いつ誰が編纂したのかも判然としないような漢字ばかりの山積みされた書籍で溢れかえった古い紙の臭いが漂ってきそうな教授室が似合いそうな感じの人なのだが、厚い綿っぽいうすい黄色のYシャツを着て、ノーネクタイにジャケット、とちょっとオシャレにキメている。

日本人の女の子は、これまたいかにもなんでもきまじめにとりくみそうな女の子で、小柄で、おとなしそうな襟元の白いブラウスなんかを着て、ちょこんと座っている。

ネイティブの女の子のほうはあまり印象に残ってないのだが、男のほうがこれまた強烈な印象を残してくれた。

彼はそのあとの会話練習ドラマに登場してきた。
バーでその日本人の女の子と仲良くなろうと一生懸命努力する、という役なのだが、まず、そのイデタチが、ひとことで言えば、最近急に情報化されたおかげで急にアカ抜けたような感じ。

短髪の赤髪で、黒系をベースにした白い細いストライプのジャケット、厚そうな生地の黒いシャツ、ゼロックスのロゴのような色合いのまだらのネクタイである。

しかし、彼自身はかなりの役者で、そのあともいろんなシーンに登場してきて、いろんな役を快演していた。
後になって、日本人の女の子にすごく丁寧に中国語を教えていた。


コーナーとコーナーの切りかえもまた、目が離せない。

動かない一人または複数のチャイナドレスを着た女性の絵がムーブして、いつの蓄音機で録音したのか、と思うようなモノラルアナログ音声で中華的音楽が流れるのだ。

中国の歌を紹介するコーナーもあって、「独創的震感」である「田震」が紹介されていた。


番組をやっているあいだ僕の目は釘づけだったのだが、最後の最後にまたとんでもないことがあった。

真っ黒い背景に学者さんがとてもバタくさい全身黒の格好をして登場してきて、上半身アップの彼がひとこと、なにごとか捨てゼリフを残すとむこうをむいて歩いていったのだ!


それからしばらくのあいだ、僕の目はまんまるくなっていて、僕の口から歯がこぼれおちないようにするのにどうすればいいのか、まるで分からなかった。

01/05/04

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