石原都知事定例記者会見

石原都知事定例記者会見


昨日の晩から、なんとなくリュ・ヒジュンとキム・サンミ、それと"LIVE ON KOREA"のコーナーに期待していた。ちょっと僕はぴしっとしたい気分だったのだ。いつもより早めに薬を飲んだが、眠りに就けたのはいつもよりだいぶ後だった。そして、今朝はいつもより遅くに目覚めた。

起床時間には、モーツァルトの40番を聴いていた。孤高の天才なんだろうな。彼は。
なんとなく、それは分かる。

ようやくテレビをつけたのは6:35を過ぎてからであった。「ハングル会話」のオープニングのことを考えると、あまり気が向かなかった。つけてみると、チャンネルはNHK総合にあっていた。理由は分からない。昨日の夜、テレビをつけたときにそうしたような気もする。

NHK総合ではニュースをやっていた。中立国スイスの軍がPKO活動のときに武装して活動できないことのジレンマについて国民投票をする、という内容で、現地での取材として、自動小銃しかもたず、コソボ自治州で橋の修復、水分補給などの後方支援活動に専念しているスイス軍が紹介された。彼らは装甲車に乗るときにも、標準装備されている機関銃をわざわざはずしているらしい。

「他国には、有事には役立たずになると思われていると感じます。」

スイス軍連絡将校のインタビューが印象的だった。彼は既に国民投票に不在者投票し、海外での武装を支持したそうだ。

「政府がその流れでNATOに加盟しようとしている、という危機感を持つ国民もある、ということです。」

キャスターのコメントが流れて、そのニュースは終わった。

時間はここで6:40をちょっと過ぎた。よしよし。退屈なオープニングとイヴォンウォンを見ないで済む。 僕はチャンネルを切り替えた。


チャンネルを教育テレビにすると、阿部美穂子が見えた。白のワンピースだ。リュ・ヒジュンもいた。2人ともあんまりぱっとしなかった。イヴォンウォンがいた。これもいつもどおりぱっとしなかった。
もうイヴォンウォンの顔は見たくなかった。

「韓国の『クサナギツヨシ』、リュ・ヒジュンです。」

リュ・ヒジュンが言った。
ああ、やれやれ。と思って、僕はチャンネルをもう一度NHK総合に戻した。そんなことを彼が言うとは。
もう"LIVE ON KOREA"まで興味がない。チャンネルをまわす前にひととおり今日の番組の紹介がされるのを見たのだが、その映像、音楽、すべてに興味を持てなかった。


こんどは、NHK総合では個人宅配サービスの成長の話をやっていた。コンビニがノウハウを活かして個人向け物流を伸ばしていくという話題と、生協が従来の生活協同組合的なやり方に頭打ち感を持ち、共同購入から個人宅配に力を入れていこうとしている、という話題をセットにした内容だった。
このニュースで見る限り、消費者が負担する物流コストも安い。

「10年スパンで考えていく必要があります。」

というその生協の幹部のコメントが印象的だった。


ニュースはその後、小学校で無差別殺人、警官が汚職、とか、そういう話題になった。
僕はあちこちチャンネルを変えた。

チャンネルを変えるとき「ハングル会話」で見えたのは、いつもどおり阿部美穂子が教授とリュ・ヒジュンから言葉を教わるシーン、イヴォンウォンが彼女をからかいながらハングルを教え、毎週毎週質の悪いからかわれかたをされているにもかかわらずあいかわらず明るい笑顔を見せる彼女、そして彼女が会話に挑戦するときにかかる退屈な音楽と背景だった。

(「ハングル会話」は、とにかく音楽が退屈だな)

とにかくイヴォンウォンが退屈なのはもう分かりきっていたが、音楽については、今日はじめてそう思った。
オープニング、番組冒頭での今日のメニュー紹介、安部ちゃんが会話に挑戦するコーナー、韓国酒場。エンディングのことは覚えていないが、およそ是非耳に入れたいと思うような音楽がレギュラーで鳴っていた、という記憶がない。
何か、僕はこの番組の限界を感じた気がした。

退屈な態度でつまらないイベントを性懲りもなくくりかえすイヴォンウォンにあきれずついていく阿部美穂子はどうかしているんじゃないか、とすら思ってしまった。


"LIVE ON KOREA"のコーナーになった。今日は韓国の新鋭ヒップホップ・アーティストのビデオが流れた。米国のどこそこでクラリネット奏者を目指して勉強していた、というプロフィールだったが、映像がはじまり音楽が鳴った瞬間、僕はイヤホンをはずした。映像だけ見ていたがすべてが退屈だった。歌詞が日本語で字幕で出て来たが、これもまた退屈だった。
なのに、韓国では大ヒットらしい。ものすごい売れっ子なのだそうだ。

「作詞、作曲、ナントカ、カントカ、プロドゥース、全部彼がやったそうです。」

そんな話だった。どういうことなのかぜんぜん訳が分からなかった。
今日のハングル会話でよかったのはキム・サンミだけだ。


「歌う韓国酒場」がはじまった。
病院に入っている有線局でのオーストラリアの観光地の映像や、大竹英雄9段が解説している朝の早碁の決着の場面を見て、皇室のご様子なども拝見しつつ、僕はたまにその流れのひとつとして教育テレビにもときどきチャンネルをあわせた。

この「韓国酒場」に何かおもしろい素材を発見すべく、登場する神野美香、イヴォンウォン、教授、彼らの表情、仕種、小物、背景等、画面中をいろいろと(イヤホンははずしていた)がんばって探してみたのだが、僕はついに何も発見することができなかった。

チャンネルをまわしているあいだに見たいちばんおもしろかったものは、MXテレビの「石原都知事定例記者会見」の再放送の、記者会見がはじまる前、知事が入室してくるまでの記者の様子だった。
こないだ寮のおじさん、おばさんがお見舞いに来てくれたとき、石原慎太郎の著作物を持って来た。もう2週間ぐらい前だったかな?僕はまだ開いていない。

NHK総合の7:00の時報、7:00からの「おはよう!日本」のオープニングもよかった。
NHKはやっぱりすごいよ。


習慣として7:10まではテレビをつけていなくてはならないような気がしていた。
僕はいちおうハングル会話のエンディングは見た。見終わってすぐに、テレビを消した。

飽きた、というわけではないだろう。単におもしろくないのだ。たぶん。
魅力的な素材が少ないし、それ以上にゲンナリさせる要因が目立つ。
僕のほうがたまたまそういう気分なだけだったのかな?よくわからない。

"LIVE ON KOREA"はおもしろいときはおもしろいから、そこだけは来週も見る。
あとはもうわからん。阿部美穂子とリュ・ヒジュンだけ見てイヴォンウオンを見ないというわけにはいかないだろう。

土曜の教育テレビには他の時間にもおもしろそうな番組がたくさんあるということを、僕はもう知っているのだ。

01/06/09


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