車掌もあきれるフランス娘

車掌もあきれるフランス娘


今日のフランス語会話でまず思ったことは、
「大木教授の顔が異常に白い。」
ということだった。
まるで、僕がかつてチリで世話になったチリ人レオポルド・カルデミール氏のように色が白かった。
ほとんどレオポルド氏と見分けがつかなかったぐらいだ。

次に気がついたことは、キャラの配置。
通常新スタンダード40のときは向かって左のテーブルに大木教授、右のテーブルの右に遙ちゃん、左にパトリス、だったと思うのだが。
今日は遙ちゃんとパトリスの配置が逆だった。

大木教授は赤のシャツ、遙ちゃんは薄い緑色のワンピース、パトリスは茶色のシャツを着ていたので、色あわせの関係上そうなったのだろうか、と推測した。


今日のエミとカリーヌはフランスを列車で旅行中。
列車の中で車掌が検札に来た。

エミがキップを出すと、それを見て車掌は言った。
「自動改札を通してませんね。」
エミには事情が分からなかったが、カリーヌが説明してくれた。列車に乗る前に自分で自動改札機にキップを入れなければならないのだ、と。
「旅行者ってヤツは。」
と言いながらも、車掌は許してくれた。本当なら罰金ものだ。

続けて、カリーヌが言った。
「すいません。キップをなくしてしまいました。」
すると、車掌は言った。
「罰金だ。これだからフランス人ってヤツは。」


日本から来たばかりで事情も分からないエミが自動改札にキップを通したかどうか列車に乗る前に確かめることもせず、しかも自分自身もキップを紛失してしまう。
カリーヌというのはしょうもないヤツだな、と僕は思った。
車掌があきれるのも当然だ。

手元にテレビガイド雑誌がある。
今日の番組表を開くと、ビートたけしの
「ここがヘンだよ日本人!」
がいちばん目立つところに写真入りで紹介されている。

「日本の常識=世界の非常識?! 世界各国の人々と出演者がトークバトルを繰り広げるバラエティー!!」
だそうだ。写真のビートたけしは何か言いたそうな怖い顔をしている。

「ここがすごいよ日本人!」
とか、
「ここがヘンだよ外国人!」
とか、どこかでやってくれないものだろうか。
日本の景気のいいときにやったらバッシングものだろうが、今なら案外、という気もしないでもない。


文化紹介コーナーでは同性愛の男2人の生活がいろいろややこしくなる、というフランス新作映画が紹介された。

男2人で暮らしていたら、ひとりのほうの元恋人(♀)が現れる。
(話は意外な方向に)
というNHKのつけた字幕が流れて、次のシーンは見慣れない男女4人が踊りの練習をしているシーンだった。

「おもしろそうな映画ですね。」
と、大木教授が言った。彼にはあれで十分におもしろそうなのか。インテリは分からん。
・・・と思っていたら、パトリスが補足した。
要するに、愛がどう、とか、一緒に暮らすことはどう、とかそういう話なのだ、と。

いつも思うのだが、フランス映画に本気で恋愛をテーマされると、僕には分からなくなる。
僕がここんとこで見た一番さいきんのフランス映画は、"Taxi"だった。
・・・最近と言っても、ずいぶん古い話だな。


この番組で紹介されたフランス映画の中では「ハリー素敵な恋人」が面白そうだった。
5月の早い時機に紹介されたと思うんだけど。

妻と子どもがいるあまり売れない作家の元に、ある日記憶にない古い友人が現れる。
その友人というのが彼のファンで、彼がより良い作品を作れるように、と、いろいろと援助をしてくれるようになる。
最初はよかったのだが、それがだんだんエスカレートしていく。自家用車とかまで用意してくれたり。
そのうち、その友人が耳元でささやくようになる。
「君の才能を制限しているのは、君の女房と子どもだ。彼らを殺してしまえ。」

・・・ちょっと記憶があいまいな部分もあるが、だいたいそんな感じだ。
友人というのは実は自分自身の中の声でどうのこうの、とやはりパトリスか大木教授のどちらかが言った。
おもしろそうな映画だ、退院してから是非見よう。と僕はずっと思っている。

そのときはまた別のことを思っていたのだが。
あえて別の人格を用意してそこに自分の影を投影している、と見るべきか。
・・・映画自体を見ていないから、これ以上のコメントは控えよう。


今月の歌、と思しきものはフランス国歌のレゲエ版だったのだが。
これのメインのドミニクも冴えなかったが、そのバックにいたパトリスはさらに冴えなかった。

01/07/05


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