展望ラウンジでお買物

展望ラウンジでお買物


今日のフランス語会話で一番気になった点は、遙ちゃんがスキットに挑戦するコーナー"on parle un peu?"のシーン。

今日は、肌につける口紅やらクリームやらをドミニクが、机を広げて売っていて、遙ちゃんがそれを見ていろいろ買おうかどうか迷う、というシナリオだった。
ドミニクが「この口紅は絶対に落ちない口紅なんだ。」
「このクリームを使うと夜でも肌がピカピカに光るんだ。」
なんて言って薦めるのだが、遙ちゃんは
「まるで落ちない口紅なんかも困りものだわ。」
なんて言って、結局何も買わなかった。ドミニクは、机をたたんで画面右から消えていった。

ベアトリスが登場して、ひとしきりの会話があった。
そこで、遙ちゃんが言ったのである。

「お肌につけるものは、路上で買ったりしちゃダメよねぇ。」

"on parle un peu?"の設定は、飛行船の展望ラウンジ内である。そして、ドミニクは毎週この「フランス語の旅」(←by 大木教授)で顔を会わせる仲間である。

それを「路上」よばわりとは。


実は、先週もちょっと気になっていたことがあったのだ。

先週のこのコーナーでは、遙ちゃんは大きなものと小さなもの、2つのラッピングされた箱を持って登場してきた。
そしてドミニクに、「はい。プレゼント。」と小さい箱を渡した。
中身から先に言えば、大きな箱にはどこかの高原か何かのキレイな空気、小さな箱にはチョコレートが入っていたのだが。
ドミニクが「大きなほうがいい。」というので、彼女は結局彼に大きいほうの箱を渡してしまった。

そこで、ベアトリスが現れた。
遙ちゃんは言った。

「じゃあこれ、ベアトリスにあげるわ。」

チョコレートと言えば、思い当たることがあった。
その前の前の週の放送で、ベアトリスはチョコレートが欲しい、とパトリスの顔を覆うぐらいの大きな顔になっておお泣きしていたのである。

(小さな箱は一個だけだった。せっかくチョコレートを持っていたのに、ベアトリスにではなく、それはドミニクにだったのか)

このあいだのやりとりを覚えていたなら、ドミニクのみではなく、ベアトリスにもチョコを用意してもよさそうなものだ、と僕は思ったのだ。
もしもまた自分ばかりチョコレートをもらえない、となえばベアトリスの悲嘆ぶりは如何ばかりであろうか。
彼女は、今日の放送でチョコレートをもらっても、特に喜ぶふうでもなかった。
そりゃ、そうかもしれない。
「所詮、ドミニクにあげるつもりのチョコだったのよね。」
というところだろう。まあ、彼女は客室乗務員だし、何もそこまで、というところか。


大きい箱の用途については今はともかく、考えられるのは以下の2つのケース。

・遙ちゃんはなんらかの事情でチョコレートをひとつしか用意できず、それをベアトリスではなく、当初はドミニクにあげようと思っていた。
・遙ちゃんには初めからベアトリスにチョコレートをあげるつもりはなかった。
の、どちらか。

ということは実は遙ちゃんはドミニクが好きなのか、あるいはさらにその前の週の言動からも考えると、やはり遙ちゃんは性格が悪いのだろうか、なんてことを僕はちょっと考えていたのだ。


そこで、今回の「路上」よばわりである。
何度も言うが、ここは路上ではない。フランス語の旅の途上、空の上である。
それをこういう言い回しをするとは。
うーん、遙ちゃんとドミニクの関係はどうなっているんだ?

もっとも、今日の遙ちゃんは、番組の冒頭で自分でも宣言していたとおり、声もおかしく、風邪でお疲れのご様子であった。

番組の冒頭でそれを指摘したのはパトリスだったのだが。
彼は彼で、今日は異常なほどに色白で、しかも彼とは思えないようなちょっとムリ気味のジョークが3度も連続して口から飛び出してきたりして、なんだか様子がおかしかった。
詩の朗読があったのだが、僕としては、以前彼が朗読した奴隷の娘に恋する詩のほうがよかった、と思う。

ドミニクは、今日も光っていた。
"Balade Musicale"のコーナーの冒頭、彼は今月どおりにミシェル・ポルナレフの魅力について語っていたのだが。
彼は、やはりフランス的内気で堅実なのだが、まっすぐにこっちを見て語る雰囲気すべてがすっきりしていて、やさしくて心地よい感じがする。とにかく、語り口がやさしい。
ドミニクいいぞ。オススメだぞ。遙ちゃんも、せっかくなんだから、もっとドミニクを大事にしろよ。


スキットドラマのエミは今日はカリーヌと旅行。
"Premier voyage"途上の彼女としては、今日はひし形美青年どころではなかったようだった。
沈没するなよ。

01/06/28


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