ランブラーへの対応

ランブラーへの対応


今日の英語ビジネス・ワールドは

"Dealing with a Rambler(ランブラーへの対応)"
がテーマだった。Rumblerとは、「話があちこちにそれてしまい、なかなか本題に入って行けない人」のことらしい。
いるいる、そういう人。


まあいつもどおりの時間とはいえ、スペイン語会話の直後に番組ははじまった。アルベルトの歌の直後だったので、もう少々余韻に浸っていたかったし、正直少々迷った。英語ビジネス・ワールドは今日の午後12:30からも再放送しているのだ。いっそこの時間に見るのはやめて、午後にまわそうか、と。

しかし、水曜日は教授回診やらシーツ交換やらがあっていろいろと忙しい。確実にその時間に見れるという確信も持てなかった。
ま、もともとこれはこれでおもしろいし、ということで、やはりそのまま見ることにした。


スキットは、準備されているはずの液晶ディスプレイがまだ届いてない、どうなっているのかと問い合わせるFujiwaraさんに、Smithさんが他のスタッフが思うように動かなくて自分がいかにたいへんか、という話ばかりをする。Fujiwaraさんが困っているところにShimadaさんが登場、さっさと彼女の世間話に見切りをつけて、Fujiwaraさんと協力して用件を進めていく、という内容だった。

前回同様に「相手の立場にとりあえず共感しておけば、先に進めやすいかな」と思って見ていたら、田中先生から、
・一方的に話させない
・相手の言うことの要点を理解したことを示す
・話を戻す
というところがポイントだ、という解説が入った。


外人に外国語で世間話をされると、たしかに困る。スキットでもFujiwaraさんが一生懸命それを理解しようとしてハマっていたが、よくあるケースだ。いつ相手の話を終わらせようかと考えるより先に、相手が自分の事情を延々と話しつづけてしまう。

しかもその相手がおトボけた人だったりすると、もう大変だ。
相手が日本人でもおトボけた人だと話の焦点が定まらなくて困るのに、まして相手は外人で、その仕様言語はむこうのホームだ。
おまけに、相手がただの話好きだったりしたら。


トレーシー・ロバーツ婦人のコーナーは、
「競争力のあるリーダー養成の新概念の紹介です。」
と、前田さんが力強く言ってはじまった。

「米国ではビジネスは結果で評価されますが、最近はそれだけではなく、結果を出すまでの経過も問われるようになってきました。」
トレーシー・ロバーツ婦人が言う。
どういう話かと思ったら、"EI (EMOTIONAL INTELIGENCE)"の話だった。「心の知能指数」とか言うヤツだ。

「ある統計によると、米国人労働者の40%が協調性がなく、半数が労働意欲がない、と言うことです。」
トレーシー・ロバーツ婦人が言った。
いつも思うのだが、こういう統計では、何を規準に協調性がないとみなし、何を規準に労働意欲がない、とみなすのだろう?
「分析タイプ」のbakerさんとかだったら、きっと気になるだろうな。

「技術、知識と言ったものは、職場の生産性を高めるためのものの氷山の一角です。」
コンサルタント氏が登場して、そう言った。

「履歴書から見えるのはそういったことだけです。学歴のある人を採用しようとするのは、その人の学歴から、技術なり知識なり、労働意欲なりが見えてくると考えられているからです。」
そんなような話が続いた。

しかし、それにはあまり意味がないということは知られていた。
EIを有効に使うことで長期的予測に立った生産性向上の見通しが立てられるようになる、とかそんな話だった。

要するにEIから分かることは、自己認識能力、対人理解力、状況への対処能力、他者とのかかわりを構築する能力であり、そういう能力とその人のもつ知識、技術、経験が融合していって職場の生産性が高まっていくのだ、とかそういう話だった。

「EIは、職場のロボットになったり、感情を必要以上にさらすようになる、といったことのためではなく、人間らしく生きることのためにあるという気がしてきました。」
トレーシー・ロバーツ婦人が言って、レポートは終わった。

「かつて日本では履歴書のようなものよりも日頃の生活態度のほうが重視されていましたが、日本のやりかたも悪くなかった、というところでしょうか?」
田中先生のコメントで番組は終わった。

知識、技術も重要だが、「リーダー養成」という話に絞れば、たしかにEIはかなり重要だろうな。

01/06/27


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