セカンド・オピニオン

セカンド・オピニオン


19:15からの「きょうの健康」を見た。
昨日は見なかったのだが、「医療ミスから守る。」という3回シリーズだ。
今日は第2回で、「セカンド・オピニオン」というサブタイトルだった。


医療事故調査会、という組織の幹部という人が出てきた。解説役らしい。
聞き役はNHKっぽい男性と女性だ。

「私どもで調べた460件の医療ミスのうち、75%が医師の未熟、独善性から来ています。」
そう彼が言った。

・診断ミス(特に救急医療)
・治療法の選択ミス

が、その主だ、ということだった。

ひどかったケースが紹介された。
乳腺炎を患っていた女性が「のどが渇く、尿が多い」と言ってやってきて、血液検査でもひっかかった。糖尿病の深刻な状態と見られるところだったが、乳腺炎の治療をされて帰った。翌日死亡。
そのときの先生は研修医だったらしい。
「積極的に聞かれないでも、指導する立場の先生へのセカンド・オピニオンが望まれるところでした。チーム医療なんですから。」
みたいなコメントだった。


患者の側からは、おかしいと思ったら、院内、院外の先生に相談するべきだ、と。
その際に、

1.
主治医から説明を聞く
病気の原因、副作用について説明を聞く。

2.
それで納得いかないなら、セカンド・オピニオンに意見を聞こうと思う、と伝える。
治療、検査の情報を手に入れること。
「診療情報提供書」
というものがあるらしい。ください、というとくれるそうだ。
X線、CTスキャンの資料も、コピーできるか、貸し出させてくれるらしい。

3.
セカンド・オピニオンたる医師を選ぶ。
その規準のひとつの目安は、専門分野、手術の数。
医師紹介をしている市民グループもある、ということだった。

それで、資料を見せてセカンド・オピニオンに意見を聞いて、
・主治医とあまりに異なる見解なら、さらに他に聞いてみる
・主治医と同じなら、主治医にその旨伝える
という流れがよい、ということだった。


上にあげたのは、理想的な流れになった場合だ。なかなかこうはいかないらしい。
・患者にそこまでする意欲がない、患者が話を切り出しにくい。
・お医者さんが、セカンド・オピニオン=対立関係、と認識しかねない
・セカンド・オピニオンに誰を探すかが難しい
というところがその理由のようだ。

「いろいろ調べて自分の状況を把握することが本人の治療への意識を高める、ということもセカンド・オピニオンの意味として重要です。」
そんなことを、解説役の人が言った。
セカンド・オピニオン普及の会みたいなのの案内も出て来た。


やっぱり、自分になぞらえて見てしまう。

「入院まで」でいずれ触れようと思っていたのだが、調子が悪いと思って、僕は4月26日(木)に横浜市内の病院に行った。
そのとき血液、尿の検査をされて、「結果は次回来たときに。」と言われ、とりあえず風邪薬かなにかを処方してもらった(実際、風邪の症状もあったと思う)。
次回は連休明けの5月2日に会社が終わってから、というつもりだったが、どうにも状態が良くならないし、なんだかおかしいので、28日(土)の朝に病院にもういちど行こう、と思った。
正直、その病院で何かいいかげんな治療をされている可能性もあるのではないか、という不安があった。
薬をもらったがよくならないし、体調のおかしくなりかたも普通じゃない。なにか面倒な病気かもしれない、もしそうだったら、連休に入ると結構ヤバいかもしれない、と思った。

それでそこの病院のHPを朝調べて、診療を午後までやっていると確認してから、去年の夏に外科でかかった別の総合病院に午前中に診てもらいに行ったのである。
午後になったら先の病院のほうにも行って検査の結果を聞いてどっちか信頼できるほうにしよう、という考えだった。

ところが、その以前に外科でかかったほうの病院は、第4週の土曜は休みだった。
それで最初にかかったほうの病院に行ったら、「検査の結果が出た。君はネフローゼだから特別な処置ができる病院に入院しなさい。」
と言われて、すぐに今の病院を紹介されて昼過ぎには入院したのだった。


今の状況で仮に他の病院に意見を聞こうと思ったとして。
入院している状態で、他のお医者さんに意見を聞きに行く、というわけにもいかない。
まあ頼むなら、資料を揃えて家族に行ってもらうのだろうが。
はっきり言って、資料を揃える気力はない。
自分の状況については、たいてい知らされているつもりだが、それと資料を揃えるのは別だ。

この入院しているという状況において僕がそんなことを言い出したら、先生は何を思うだろう?
僕を担当しているグループのリーダーの先生はまあ話が分かりそうだが、たとえば教授はいい顔をしないかもしれない。

患者の側から院内の先生に意見を聞いてみろ、と言われたって、大学病院では難しそうな気がする。


次回は、「そのときどう対応するか。」
実際に医療ミスが起こった場合、例えば家族はどうするか、とかそういう内容らしい。

01/06/26


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