中華的映像再生方式流行事情

中華的映像再生方式流行事情


「恋愛は臨時応変だ。」
今日のジゴロの部屋の沈さんのセリフは、それからはじまった。

「この間、稚広ちゃんとはじめてデートした。」
くそ。うらやましいぞ。

「一千回、『愛してる』と言った。」
今日のジゴロの部屋のテーマは、「一(イー)」の声調だ。

「『一年ほかの女の子とは付き合わない』と言った。」
「『それでは短い』と言われて、『じゃあ一百年ほかの女の子とは付き合わない』と言った。」
「『そうやってこれまでに何人の女の子を騙して来たの?』と聞かれた。」
「僕は正直だから、『一万人』と答えた。」

いいぞ。沈さん。好感度(ハオカンドゥー)アップアップあっぷ!


今日の「声調弐号」への移動シーンも先週と同じように早送りだったが、よく見れば先週と同じ映像であった。なぜだろう?
そのシーンだけ稚広ちゃんのスカートが先週の中国要人柄だったこと、動きが先週とまったく同じだったことから気がついたのだが。
その他、「心跳上海」のスキットの内容解説で妙にカメラワークが不自然だったのが気になったといえば気になった。

スキットで登場してきた「VCD」という言葉について。
相原教授が"Video CD"というものです、と。
陳さんが「中国で流行っています。」と答えていたが、これは僕も見たことがある。

僕は横浜港で外国貨物船の貨物の揚げ卸し作業現場監督みたいなことをやっていたのだが。
そのときに、行商のおじちゃんとかがが船に登っていって、フィリピン人クルーなんかにこのVCDを売っているのをよく見かけた。
どうやってかはわからないが、いついつどこそこの岸壁にどんな船が入港接岸する、ということは彼らはだいたい把握している。

VCDは外装は普通の音楽CDと変わらなくて、それぞれ映画のタイトルなんかがラベルに貼ってある。
ちゃんと元の映画のものでキレイに貼られていて、文字は全部英語で書かれていた。

行商のおじちゃんとかは例えばそれらを風呂敷きにいっぱいにしてギャング・ウェイと呼ばれる船の階段を登って来て、クルーの休憩サロンのようなところの机いっぱいにそれらを並べるのだ。
あとはクルーが勝手に群がってくる。欧州系のオフィサー(幹部)連中も、どんな銘柄があるのだろう、という様子で見に来ていた。
だいたい10ドルも払えばどれも手に入る。飛ぶように売れている、というシーンは見なかったが。

僕はずっと、あれはDVDを売っているのだ、とばかり思っていた。
それで、春にあたらしくDVDプレーヤー付きのパソコンを買ったとき、たいした金額がかかるものではないので、試しに何枚か買って見てみよう、と思った。
「これ、日本のDVDで見れる?」
彼らのひとりにそう聞いてみて、そのときはじめて、それがVCDというものだ、と知った。DVDでは再生はできないらしい。
CDだったら普通のCDプレーヤーで再生できるのか?と聞いてみると、それもできない、専用のプレーヤーが必要だ、と答えが返って来た。
僕はそれを買うのをやめた。

画質、音質のことは分からない。VCDが再生されているのを僕は見たことがない。
ただ、あった、見たことがある。それだけのことなのだが。

中国でも、流行っているのか。

01/06/22


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