2000年度競技規則の改正について

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2000年度競技規則の改正について

国際サッカー評議会の第114回総会は、2000年2月19日にクライブデン(イングランド)で開催され、提案された競技規則の変更が審議された。採択された改正は以下の通りである。

競技規則の改正

1.第1条-競技のフィールド

国際評議会の決定に新しく決定4を加える:
(現行の決定4と5はそれぞれ5と6になる)

決定4:
テクニカルエリア内あるいは、タッチラインおよびゴールラインの外側1メートル以内の地面には、いかなる広告も認めない。さらに、ゴールラインとゴールネットの間のエリアにも広告は許されない。

理由:
これはフィールドの周囲に広告の可能な範囲の場所を明確にするものである。テクニカルエリア内の地面への広告は許されないが、例えばベンチのアクリルの囲いには広告を禁じるものではない。

2.第3条-競技者の数

その他の試合の条文を以下に改める:

その他の試合:
その他の試合では、次の条件で、交代を行うことができる。
・関係するチームが最大数について合意している
・試合前に主審に通知されている

試合開始前に主審に通知されなかったり、合意しなかった場合は、3人までの交代しか認められない。

理由:
この新しい条文により、チームは親善試合において許される交代人数に弾力性を持つことができる。しかし関係するチームが許される交代人数についての合意に達していることと、試合前に主審に通知する必要があることについての従来の規則は変更されていない。

3.第3条-競技者の数

国際評議会の決定2を以下に改める:

決定2:
監督は、試合中に戦術的指示を競技者に伝えることができるが、指示を伝えたら直ちに所定の位置に戻らなくてはならない。監督およびその他の役員は、テクニカルエリアが設けられている場合には、この中にとどまっていなければならないし、責任ある態度で行動しなければならない。

理由:
これは単なる追加で、国際評議会の決定2を、テクニカルエリアに関する現行の規定に沿うようにしたものである。

4.第6条-副審

任務の第6項と第7項に新しい条文を加え、援助の条文を以下のように改める

任務:
副審は2名任命される。副審の任務は主審の決定に従いつつ、次のことを合図する。

・ボールの全体がフィールドの外に出たとき
・どちらのチームがコーナーキック、ゴールキック、あるいはスローインを行うべきか
・競技者がオフサイドポジションにいることによって罰せられるとき
・競技者の交代が行われようとしているとき
・主審の見ていなかった不正行為やその他の出来事が起きたとき
・違反が起きたとき、その行為に副審が主審より近いときはいつでも(特定の状況下で、違反がペナルティーエリア内で起きたときを含む)
・ペナルティーキックのとき、ボールが蹴られる前にゴールキーパーが前方へ動いたか否か、また、ボールがゴールラインを越えたか否か

援助:
副審は、主審が競技規則に従って試合をコントロールすることを援助する。特に9.15メートルの距離をコントロールする援助を行う目的で、フィールドに入ることができる。
不法な干渉あるいは不当な行為を行ったときは、主審はその副審を解任し、関係機関に通告する。

理由:
これによって、今回、副審の任務はより明確に競技規則によって規定され、そして副審の責任も増す。(副審は出来事が主審よりよく見えるポジションにいた場合、特にペナルティーエリア内での出来事については、当然主審を援助する。)

違反からの距離のみが主な基準ではないことを理解することが必要である。最も考慮すべきことは、副審がその出来事に対して、よりよく見えたかどうかである。

副審はペナルティーキックのとき、ゴールキーパーがゴールラインから前方に動いたとき、およびボールがゴールに入らなかったときにも、当然主審に合図する。どのような合図を行うかは、審判員の試合前の打ち合わせで決められる。

ペナルティーキックのとき、副審はボールがゴールラインを越えたか否かを判断する責任を持つ。

副審は、副審の位置の近くでフリーキックが行われるとき、必要があればいつでもフィールドに入り、9.15メートルの距離を守らせるようにすることも指示されている。


5.第12条-反則と不正行為

間接フリーキックのゴールキーパーにかかわる違反の第1項を以下に改める:

ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の5項目の違反を犯した場合は、間接フリーキックを相手チームに与える:

・ボールを手から離す前に、ボールを手でコントロールしている間に6秒を超える

(他の条項に変更はなし)

理由:
この改正は、ゴールキーパーがボールを手あるいは腕で保持することによる時間の浪費が、これからは距離ではなく時間ではかられることを意味している。
競技規則ではゴールキーパーがボールを手あるいは腕でコントロールしているとき、もはや4歩という制限はない。ゴールキーパーはボールを最大6秒持ち運ぶことが許され、この時間内であれば何歩でもあるいてよい。

.12条-退場となる違反

退場となる違反の第6項を以下に改める:

退場となる違反6:


6.攻撃的な、侮辱的な、あるいは下品な発言や身振りをする

理由:
今後、競技者は、攻撃的な、侮辱的な、下品な発言だけでなく、身振りをしたときに、主審の判断により退場になる。主審は、違反のひどさを考慮しなければならない。

主審は今後も、主審の判断で、競技者の容認できない発言や身振りが退場となる違反であるかどうかを決定する権限を持つ。

7.ペナルティーマークからのキック

進め方に以下の新しい項目を追加する:


進め方
・一方のチームが相手チームより競技者が多い人数で試合が終了したとき、競技者のより多いチームは相手チームの人数と等しくなるように競技者数を減らす。除外するそれぞれの競技者の氏名と、背番号を主審に通知する。チームの主将がこの責任を持つ。
・ペナルティーマークからのキックを開始する前に、主審はセンターサークル内に両チームの同数の競技者のみがとどまっていることを確かめる。そしてそれらの競技者がキックを行う。

理由:
このペナルティーキックからのキックについての取り決めは、プレーの終了時に退場、あるいはすでに最大人数の交代を行ってしまっているときの負傷で、一方のチームが他方のチームより競技者数が少なくなっているときに適用する。

競技者の多いチームは、他方のチームに合わせて競技者を減らすことが許される。これは、人数の少ないチームの全競技者がペナルティーキックを終了し、競技者数の多いチームの一番弱いキッカーに対して、競技者数の多いチームの一番強いキッカーが対戦することで有利になるような状況を防ぐものである。

ペナルティーマークからキックを行わない競技者の氏名と背番号を主審に通告することは、チームの主将の責任である。

8.第4の審判員

第7項を以下のように改める:

・第4の審判員はすべての時間に渡って主審を援助する。競技者を間違えて別の競技者を警告したときや、二つ目の警告を与えたにもかかわらずその競技者を退場させないとき、あるいは主審・副審の見えないところで乱暴な行為が起きたとき、第4の審判員は主審に合図しなければならない。しかしながら主審は、プレーに関するすべてのことを決定する権限を持つ。

理由:
この項目により第4の審判員の権限が拡大し、実際のプレーに関連しない状況について対応することができる。


さらに、国際評議会は、ペナルティーキックが行われているとき、審判員による競技規則の適用が十分でないことが多く見られることを懸念している。審判員は、ペナルティーキックが行われる前にペナルティーエリアに進入する競技者に、対処できるようにしておかなくてはならない。競技規則により、この違反に対して警告する必要はないが、主審は適正な状況でペナルティーキックを再び行うことを、いつでも命じるように心がけていなくてはならない。

競技規則の改正は、2000年7月1日より効力を生じる。

以上の件に関して、関心を払うことに感謝の意を表します。

国際サッカー連盟事務総長
ミッシェル・ゼンルフィネン


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