はじめに


このコンテンツは、「TOEICで高得点をあげたい。どうせやるなら楽しく楽に」という、だいたい今のスコアが500点-850点ぐらいの人の参考になれば、と思って書いている。
その内容は、僕が勉強をはじめた当時にこういうものが読みたかった、というようなものだ。

僕自身のスコアは、最新のものは今年の1月に受けたものの880点。去年の9月にはじめて受けたときのスコアが780点だから、そこから見ても4ヶ月で100点あがっている。僕が英語の勉強をはじめたのはさらにその1月前、8月のことで、その当時の力は推定で630点前後。かなり控えめに見積もっても、半年もしないうちに200点分はアップしている。全部独学だ。この間、ネイティブと会話をしたことはない。質問に答えてくれる相手はいなかった。
(よく誤解されるのだが、たしかに僕はあちこち旅行しているが、英語圏は米国に2ヶ月いたぐらいで、そのときも使っていたのはスペイン語と日本語ばかりだ。英語はもともとぜんぜんダメだったし、そもそもあまり好きではない。今でも特別好きではない)

別に、何も渡航までしておおげさに取り組まないでもTOEICの点数をあげるぐらいならできる。
TOEICというのは、ビジネス英語という限られた範囲の能力しか問われない。しかも、「聞いて分かるなら話せなくてもよい。人が書いたことが分かったり、人の文章のどこが不自然かとかいちばん自然なのはどれかとかそういうことが分かれば、自分で書けなくてもよい。」というまことにいいかげんな試験である。おまけに、全部選択問題だ。
それだけに絞って勉強しようと思ってまわりを見渡せば今日ではテレビでも、インターネットでも、質のいい教材に触れることは簡単にできる。一昔前なら考えられなかったことような便利な道具も続々登場している。これらを活用しない手はない。


本当は、せめて900点ぐらいはとらないとこういう企画は恥ずかしくてできないと思うのだが。

点数自体は何の自慢にならないことはよく分かっている。
僕がここでやりたいことは、英語学習法についての情報整理である。

後から勉強するせっかくやる気を出した人がつまらないところでひっかかってしまうのを見るのは忍びない、というのが正直なところで。
僕にはこういう道しるべはなかったから、今のスコアに到達するまでこれだけの時間がかかってしまった。どうすればいいか分からなくて遠回りもしたし、けっこうムダも多かった。
だから後から来る人のために、主に「短期間でTOEICのスコアをあげるにはどうすればよいか」という視点から英語の勉強についていろいろ考察してみたいというのがこのコンテンツの目的である。

僕が使ったツール、教材について忌憚のない評価を入れて、その他僕が実践したいろいろな工夫についても書いておく。他ではなかなか読めない方法論等を書いている。やる気はあるのだけどどうしたらいいのか分からない、という人にはいろいろヒントになると思う。もし去年の夏に僕がこのコンテンツに出会っていたら、きっともう今ごろは900点なんてものじゃないだろう。
何も、僕と同じ遠回りをする必要はない。後から来る誰かが僕の体験を参考にして成果をあげてくれれば、それだけで僕はうれしい。

とかく英語というのはあまりもメジャーなせいか、巷にはそれらしいフリをしている割にはまるで役に立たないあやしい情報ばかりが溢れている。
そんな中で、僕のコンテンツがどこかで誰かの役にたってもらえれば幸いである。


ちなみに、880点(Listenning445点,Reading435点)というのがどのぐらいなのかといえば、

・海外ドラマ
「魔女3姉妹」ぐらいだと、流して観ているとなんだか分からないが、真剣になって観れば1回目でほぼ内容はつかめる。「アリーmyラブ」は人間関係もややこしいし、裁判もあるし、早口のシーンも多いし、かなり難しい。2,3回見ないと、あとどこがぜんぜん分かってないのかも分からない。でも、どちらも一度分かってしまえばあとはダラダラ聞き流していても楽しめる。
後ろで笑い声のするドラマは、かなり真剣に観ていてもどこが面白いのかなかなか分からない。

・洋書
「ハリーポッター」は、正月ごろ読んでみて7ページで挫折した。

・ビジネス文書作成
あまりやったことがないが、「こんなのが見本だよ」といくつかアンチョコを見せられればおそらくたいてのものはそれらしく書ける。辞書があればなおラクチン。何もないとかなりキツいが、それでもまあなんとかなるだろう。つづりだけ不安かな。

・音声ニュース
米国系のニュースなら、たいてい分かる。細かいところは把握していないことがある。BBCはやっぱり難しい。
とは言っても、それはキアイをいれて聞いた場合の話。NHK NEWS WATCH なんかでも、ちゃんと聞いてないと翌日新聞を読んだときに自分の解釈と違ってびっくりすることがまあまだある。

・歌
たいていわからない。

・ドキュメント、討論
話題による。けっこう疲れる。

・新聞
全体として何を言ってるか分からないという記事もときたまある。たいてい、1面に10個ぐらいは辞書を引かないと分からない or 不安な単語がある。

とまあ、本人に言わせれば、実はかなりいいかげんなものである。はっきり言ってたいしたことない。僕の英語のいい加減さは、「テレビの感想」を読んでいても見当がつくだろう。文法、語法、聞き取り、ぜんぶいい加減。つづりもデタラメばっかりだ。エディ・マーフィやロビン・ウィリアムスが映画でしているように気のきいた話し方ができるわけではない。ホリー・マリー・コームスと愛をささやきあうこともできないし、キャリスタ・フロックハートだって、きっと僕のことなんかまるで相手にしてくれないだろう。
TOEICの主催団体は860点以上をノンネイティブとして十分なコミュニケーション能力のある「Aランク」と位置づけているが。
860点なんて、ひとつの通過点にしかすぎない。というより、僕の実感としては、やっとまともなスタート地点に立ったというようなところだ。
謙遜しているわけではない。恥ずかしくて、まだまだとても謙遜なんてできたものじゃない。

まあでも、僕がそう思う一方で、とりあえず世間から見れば十分スゴイというのも本当のところで。
人からはスゴイと言われる。でも、本人は自分はぜんぜんスゴくないということがよく分かっている。
おそらく、僕ぐらいの人たちはみんなそんなところだろうと思う。

最後にひとつだけ。
TOEICという限られた世界で点を取れるようになるのと、言葉を扱えるようになるということは、もちろんぜんぜん違う。
ここで僕が書くことは、あくまで「TOEICの点を伸ばすために」僕が何が有用だと感じ、何をそうは思わないか、ということだけである。

いちおう念のため。

02/02/24


管理人にメールする
らくらくとーいっくトップへ
こねこねのさいとトップへ